バッサリと・・・

前回髪を切ったのは、いつだったっけ?

この何日の暑さと湿度に私の頭は限界を超えた

『暑い❗️』と元々の暑がりもあって家で暑いを連呼していた

すると妻が一言

『だいぶ髪伸びているんだから、切ればいいじゃん』

なるほどね、伸ばしていた訳ではないのだが・・・

パーマっけがまだ気持ち残っているので、なんか勿体ないな〜

と思っていたのだ

まぁ確かに、暑苦しいかもね

イメージ的には指揮者の小澤征爾さんの様な髪型になりつつあったので

確かに暑くてウザそうだ

『よし切りに行こう!』

と思ってショッピングモールのカット専門店へ

『切るだけだからなぁ』

『いつものお店じゃなくても良いかな?』と軽い気持ちでお店に入った

土曜日の午後だからなのか

それとも私と同じように暑さに耐えられないのか

カット専門店は混んでいた

このお店は前にカットだけで何度か来たことが、あったが店舗の移動もあり

リニューアルされて綺麗になっていた

順番を待っていると、前に見たことがある美容師さんがいた

確か無愛想だった記憶があるが、お店もリニューアルしたし

美容師さんもいっぱいいるし、無愛想な美容師さんには当たらないだろうな

とタカをくくってた

だが、私の思いはあっさりと外れた

私の名前を呼ぶその人は、無愛想な美容師さんその人だった

やっぱりね❗️

こういう時の引きには自信があるんだよね〜心の中の私が叫ぶ声が聞こえる

月日も経っているし大丈夫かも?淡い期待をしつつ

席に座り、こんな感じにして欲しいですけど、スマホの画面を何枚か見せた

『これじゃ、よくわからないですね〜』

『そ、そうですか。全体的に少しだけ短めにして下さい』

切り始めて少し経った頃に私から話しかけてみた

『お店がリニューアルして少し広くなりました?』

『狭くなりました(無愛想に)』

『前の方が広かったです(無愛想に)』

一瞬でバッサリと髪だけでなく、私自信も切られた

まるで江戸時代の斬り捨て御免のようにバッサリと❗️

『そ、そうなんですね』

これが、精一杯の言葉だった

私は、静かに目をつむった

『無理だ❗️コミュニケーション』この美容師さんとは無理〜

またしても、心の中で私が叫んでいる

チョキチョキと髪を切る音だけが、時間が過ぎていることを証明している

チョキチョキ・・

『下向いてください』

チョキチョキ・・・・

『終わりました』

『どうですか?』

【少し】短めって言ったつもりなんだけども

【少し】のニュアンスは人それぞれなんだなぁ〜と改めて思った

『いいですね〜』と心の中に思う持ちとは真逆の言葉を言っていた

パーマっけが少し残ってるなんて、セリフだけでなく髪もなくなっていた

お客様は短いのお似合いですね』

その愛想は、もっと前に言って欲しかった

多少ひきつりながら笑った私

最後にお会計も今回から値上がりですと

見事にトドメを刺されてお店を後にした

パーマか〜だいぶ先になるな〜

これでパーマかけたらパンチパーマしか私は思い浮かばない

『み、短いな〜』

そう思いながら、涼しいショッピングモールを出て蒸し蒸しする外へ

・・

・・・・・

『あっ❗️』

『頭 軽っ❗️』

『暑くない❗️』

『短いのも良いかも❗️』

ほって置いたら伸びるし

立ち直りが早い【ポジティブドMな私】なのであった

カモーン❗️暑い夏❗️準備は完了❗️

私は一足早い梅雨明けを迎えた

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