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ちょっとエッチな怖い?話

そうあれは高校3年の暑い夏の話

私達は定番の伊豆七島へ来ていた

ここは八丈島

今回は無事に竹芝桟橋から来れた

天気も最高に晴れている

あ〜夏だ!

私達、いつもの男4人組で八丈島へ来たのは初めてだった

式根島、神津島、新島とはちょっと違う雰囲気の島

高校最後の夏休み

八丈島はとてもナンパをする感じの島ではない雰囲気だったので

今回は純粋に海を楽しむ旅行なのだ

虚しいが男4人で

八丈島も他の島と同様にとても海が綺麗だ

地元の子供達が遊ぶところで、飛び込みや潜水をして

夏を堪能していた

宿泊はほとんどが民宿なので、どこか友達の家に

遊びに来ている感覚に似ている

食堂でみんなで食事

お風呂も交代で入る

部屋もあまり厚くない壁一枚で仕切られている部屋

ここの民宿で私達は、恐怖とちょっぴりエッチな体験をすることになる

私達の隣は、カップルが宿泊していた

夜になると、島であることもあって、高校生ながらビールなどを飲んだ

今ほど、厳しくない時代だから可能なのかもしれない

当時は憧れてお酒を飲んでいたので、直ぐに酔っ払った

夜も22時くらいになると何もすることない私達は、布団をひいて寝た


しばらくすると・・・


私の横にいる友達がボソリと一言


『なぁ〜、声が聞こえなるよね?』


昼間にちょっと怖い話もしていたこともあって

『おい、マジで怖がりなの知ってるだろ?』

『やめようぜ!そんな話は・・・』

するともう一人の友達も

『あのさ、俺も聞こえる気がする・・・どうしよう・・・』


『聞こえるよね〜何か、女の人の声だよ!これは!』


男4人中二人が聞こえる、女の声・・・


『俺は、聞こえないよ。全然聞こえないね〜』私は言った

本当に聞こえないのだ・・・

汗が出る

すると黙っていた4人目の友達が口を開く


『あのさ〜静かにしてくれない?』


マジなのだ

私は彼も怖がりだっけ?と思った

その彼はちょっと霊感がある友達だったので怖がるとは思えないのだ

その彼が『いいから、ちょっと静かにしてくれる・・・』

黙る3人、すると私にも遂に女の声が聞こえてきたのだ

この民宿何かあるんじゃないのか?

完全に黙る4人

『アン・』?

確かにそんな感じで聞こえたぞ

『なんだ?』


今度は私を除く3人が『静かにしろよ』と命令形になった


そう隣はカップルの部屋だったことを思い出した

これは霊感でも何でもない

カップルが夜の行為をしていたのだった

最後まで黙っていた彼は壁際に寝ていた

私は一番遠い位置で寝ていた為、聞こえないはずだ

私は声に出してしまった


『何だよ〜静かにしてくれる?って、お前最初から聞いていたろ』


ツッコムと笑う友達

『すげ〜ビビっていたからね』

『全く、何だよ〜』

騒ぎ始める男4人、すると民宿のおじいさんが廊下を歩いてきて


一言『うるさいぞ!夜なんだから静かにしろ!』


一喝された私達は黙った

隣のカップルも黙った

その後は、ないもないまま朝を迎えた

食堂で朝食をとる私達と隣のカップル

同じテーブルなので誰も、喋らず黙々と食べるのだった


当時のウブな高校生男子4人には刺激が強い夜だった


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