ギャップに合わせる努力
テレビで芸人さんが見事な包丁さばきを見せていた。そんなに有名な芸人さんではないと思うけれど、調理師免許も持っているとの事だった。肝心のお笑いはイマイチな感じなんだが、お笑い芸人と料理上手というギャップがとても羨ましく思えた。まさに一芸は身を助けると思った。
そしてそのギャップがしっかりと私の頭の中にその芸人さんが記憶として残った。ギャップのもつパワーは凄いものがある。瞬時に相手の記憶に残ることが出来るから。
そんな芸人を観ながら妻に聞いてみた。
「ねぇ~僕のギャップって何かな~」
「え~尚さんのギャップね~」
「突然切れてみるとか、突然怒るとか」
「そういうギャップじゃないんだけどな」
「普段、ほとんど怒らないじゃん。だから、突然そんな感じになったらギャップかなと」
「いやいやそれは違うギャップだよ。そのギャップじゃ良いイメージじゃないじゃん」
「尚さんのギャップね~なんだろう?」
「朝は忙しいからまた今度ね」
「・・・はい」
私が思うギャップとは、例えば、見た目が怖いのに実はとても優しい人だったりとか、ギャップが与える良いイメージのことだったのだけど。
プライベートのギャップと仕事のギャップもまた違う。
仕事の場合だと、このギャップが真逆に働いている。実力以上に評価されイメージが良過ぎるの大変。お客様と話している時に何気なく私のイメージの話になった。
お客様が私に思っているイメージは、コンピュータ、ITに詳しく、キーボードで素早く入力して、英語のコマンドをガンガン使用しているイメージということだった。実際の実力以上にイメージが盛られているぞ。すると、決まってこう聞かれる。
「どこの大学ですか?」
いつも聞かれるので、答えも決まっている。
「え〜と、高卒なんです。コンピュータは全部独学で覚えたんですよね~」となる。
お客様が思っているほど、私はそんなに出来る人ではないんです。それなのに、ハードルはどんどん勝手に上がってしまう。
お客様が持っているイメージについていくのが大変。でも、そのイメージに恥じないようにと必死に自分で毎回トライアンドエラーを繰り返し、何とかイメージに相違ないようについていっている。
でも仕事上でのギャップは、この方が良いのかも知れない。自己研鑽になるから。
でも実際のところ、ついていくのが毎回アップアップなのは否めません。
プライベートでの良いギャップとは果たして何だろうか?一番身近な妻が分からなければ、もう、誰も私のギャップには気づくことはないだろうな。