マカロン少年体験記〜ファミレス編〜最終回
こちらは調理の好きな男子高校生マカロンのファミリーレストランでの
接客アルバイト体験記。マカロンとその仲間たちのお話です。
2〜3分で読めます。シリーズものですが1話完結です。
<登場人物>
マカロン 高校の調理科に通う男子。ファミレスのキッチンでアルバイト
したかったのにホールで接客することに。
さくらもち マカロンのクラスメイト。偶然同じ店でアルバイト。接客。
マカロンは高校2年生になりました。
夏休み前の懇談では、担任の先生からも大学進学を進められました。
指定校推薦という枠があるので、勉強はもちろん学級委員をするなど
少しでも学校から推薦してもらえるように努力するよう言われます。
そして、受験勉強に集中するためにアルバイトを辞めるよう言われます。
アルバイト先の店長にそのことを伝えたところ、年末まで残って欲しい、
と言われます。
マカロンは、店が困ると思って年内はシフトに入ることにしました。
後日、母が店に確認したところ
店長は本人が了承したので自分は悪くないと言っている、店長が無理矢理
引き止めたかのような言い方をしないで欲しい
と、対応した女性スタッフに言われます。
マカロンは「約束したので」と言ってアルバイトに行きました。
それから、マカロンは学力を上げるために、今まで生きてきた中で
最も勉強することになります。
受験勉強に特化した進研ゼミさんの教材は良きパートナーとなりました。
マカロンが合格を手に入れられたのは、進研ゼミさんのおかげと言ってもいいくらいです。
クラスメイトのさくらもちは、専門学校に入学することが決まっていたので
高校3年生の3月までアルバイトをしました。
マカロンもさくらもちも高校卒業後県外に進学したのですが、
帰省した時はアルバイト仲間で集まって食事をしたりしました。
ふたりがハタチを過ぎると、上級生だったスタッフは社会人になっていて
ちょっとした異職種交流会になり、色々な情報交換の場となりました。
マカロンが高校3年生になった時、学校から推薦をもらうことができました。
入学試験の日は県外から行くので、前日から家を出てホテルに泊まりました。
土地勘がなかったので、チェックイン時に、明日入試に行くのでタクシーの電話番号を教えて欲しい、とフロントの人に伝えたところ、スタッフの人が、
こちらでタクシーを予約しておきます。余裕を持って少し早めの時間がいいと思いますので、と言ってくださったので、お願いしました。
翌日、約束の時間より少し早めに待ち合わせの場所、ホテル正面の車が到着する所で待っていたマカロンですが、タクシーは時間が過ぎても、来ませんでした。
ドアマンに「受験でここに泊まっていて、タクシーの予約をしていたのですが、乗る所はここで合っていますか?」と声をかけてみたところ「合ってます。」と言われます。周りも見てくださったのですが、タクシーはいませんでした。
マカロンがフロントに行って聞いてみたところ、チェックインの時とは違うスタッフさんでしたが、どうも忘れられていたようでした。すぐ電話でタクシーを呼んでくれました。
その時のフロントスタッフさんが「あっ!」と言ったので、マカロンは忘れられていたことに気付いたのですが、もし別の言い方をされていたら、こんな気分になららかったのにな、とマカロンは思いました。
外に行くと「どうなりましたか?」と聞かれました。
マカロンは「忘れられていたみたいです。」と言いました。
するとドアマンは「申しわけありませんでした。」と謝ってくださいました。
マカロンは「最初からフロントに行けばよかったのに、かえってすみませんでした。」と言いました。
余裕をもって早めに行動していたマカロンは試験の時間には間に合いました。
マカロンはフロントの人に怒りたい気持ちもあったのですが、ドアマンの対応を見て、ああいう大人になろう、と思いました。
4月になり、マカロンは新しい場所でひとり暮らしをしています。
勉強についていくのが大変なので、今はアルバイトしていません。
忘れた頃に「マカロン元気?」と連絡がきます。
〜おしまい〜
マカロン読んで下さった方々、また、いいねくださった方々
あろがとうございました😊
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