いじめは解決できるのか? 親目線と教員目線
Hello, みろろんです。
今日は同級生とお話しました。
少し学校(小学校)のいじめについて話がでたので、イギリスとの対応の差を考えていきたいと思います。
日本ではいじめで自殺者がでるほどニュースになるのですが、イギリスではまず新聞などにはいじめのことはでません。
ではいじめはないのか、というとあります!(もちろん)
まず今日聞いた話を整理すると(日本の話)
・いじめられる人は何も言い返せない、おとなしいしい子がターゲット
・いじめられる子は何人かいて時間がたつとリレーのようにターゲットが変わっていく
・学校の先生に言っても解決してくれないことが多い
・いじめっ子は親の対応も共通点がある
でした。
イギリスではいじめがあると小学校では即校長が対応する案件になります。
そしてトラブルになっている児童を物理的に引き離します。休み時間も近づいてはいけない、などのルールが設定され、監視されます。
ちなみにイギリスではplay workerという人がいて、休み時間も校庭で児童、生徒を見守っています。先生は休み時間は生徒の面倒はみません!(授業準備をしていることが多い)
クラス替えなども考慮してくれるので多くの親が「○○とは一緒にしないで!」ということも多いです。
しかし、イギリスの小学校はたくさんのクラスがないので(村は1クラス、都市部でも2,3クラス。ロンドンはわかりません・・・)限度がありますよね。
そこで近づいてはいけないルールがあります。
そして、日本でもそうだと思いますが、男子は殴り合いなど物理的なもの、女子は言葉や態度が多いようです。
ただ、日本と違うのは選択肢が多いということです。
公立でも転校することは普通にありますし、途中で私立にいくご家庭も。なんなら引っ越しまでするのがイギリス。最悪ホームスクーリング(家で親などが教える)ができるのです。
私の周りでは女子のほうが入れ替わりが激しく、いじめで転校した子が多いです。しかも急に変わるので「あれ?」と気づいたころには転校していることも。
イギリスではそのあたりが家庭に任されているな、と感じます。
もちろん教員もプレッシャーはありますが、日本ほどではなく、「やることはやりました」という感じ。
もちろん保護者は不満に思うことも多いようですが、学校は毅然とした対応でしのいでいる印象です。
うちの子もトラブル(いじめではないですが)があったときには学校に報告するけれど、基本は親どうしで話をする、子供と一緒に対応する、といった感じです。
これが中学以上(こちらではSecondary school) になるとまた学校の対応が替わり、校長ではなく、学年主任とPastoralといわれる生活指導的な職員(この人は教員ではない)が一緒に話をきいてくれます。
イギリスは教員は教科を教える人、テストなどのデータをとる人、事務員など仕事内容によって担当があるので、日本とはかなりシステムが違う感じです。
どちらがいい、ということはないですが、イギリスでは仕事が細分化され、淡々と業務に専念している、という感じです。
私は苦楽を共にして、楽しんだ日本での教員経験を持つので、イギリスのやり方は「冷たく」感じることが多いです。同窓会に先生を呼ぶ、というのもありえないようですし、卒業後先生に会いに行く、というのもありません。
まあ、友人たちによると最近の日本もそのような感じのようなのでそこは時代なのかな、と思います。
いまだに卒業生とラインでつながっているような私のほうが珍しいのかもしれませんね。