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つらかった引っ越しと出産

Hello, みろろんです。現在は2児の母ですが、一人目を妊娠した時を振り返っています。正直あまり思い出したくないのですが、少しでも海外での出産、育児を紹介できれば幸いです。

妊娠8か月で引っ越しした私。また知らない生活です。ケンブリッジは外国人が多い町でしたが、引っ越しした町は小さなところ。しかもミッドランド(中部)地方とよばれる大学町で、そこはスポーツが有名な大学がったのですが、家を借りた場所はまわりにお隣さんもいないような駐車場奥に建てたような平屋。(英語ではbangalowといいます)

そこに昼間一人。幸い町の中心だったので徒歩でスーパーなどもあり一応そろいましたが、娯楽がない!! 映画館一つ、Town hallというところに劇場があるくらいであとは何もないという・・。

仕事も友達もいない私は毎日スーパーにいって何かを買うという生活。

当然すぐ飽きます。出産予定日は2月だったので1月末から母親に来てもらい、2人で時間をつぶしました。妊婦は歩かないと、ということで行けるところまでうろうろ。

そしてついに陣痛が始まり病院へ。しかもその病院が隣町しかない。隣は北、南に大きな町があってどちらかに登録するように言われました。イギリスではNHSという国営の病院で登録するとカルテなどはすべて住んでいる町の病院に登録されるのでよかったのですが、はやり車で30分以上かかるところしか行けないというのは日本(都会に住んでいたので)の感覚とはずいぶん違いました。母もすごく心配して、ことあるごとに

「日本だったらこんな目にあわないのに・・」

とイギリスで出産する私を責めました。

私は北の病院を選びました。理由は北のほうがアクセスがよく、見学にも行ってプール出産ができる、妊婦仲間の夫婦教室(anti-natal class)で知り合った人たちもよさそうということで期待していたのですが、いざプールに入ると寒くて。陣痛の波が来るたびハズに腰に温水シャワーをあててもらい、笑気ガス(痛みを和らげるガス)を吸い、頑張ったつもりでしたが、なかなか赤ちゃんは出て来てくれず。立ち合いには配偶者以外に家族もOKなので母も一緒に

「フー、フー」

とやっていたのですが、体が勝手にいきんじゃう。。会陰切開もなかったため、私は出産後手術することになります。

生まれたのが朝5時頃だったと思うのですが、無事に男の子とご対面!その後シャワーとかに入ると思ったのですが、手術だからだめ、と。体をふくこともなく(結構血まみれ)。

仰天イギリス!だったのは、手術するドクターは朝9時からだから9時まで待っててね、と。

え?ここ病院ですよね?私手術するんですよね?!

持ってきたカップラーメンをすするハズを横目に私は手術前だから何も口にできず。母は助産婦さんから

「紅茶とトーストはいかが?」

と言われてました・・・。

私はもう痛いのか何なのかわからないまま、手術の同意書にサインし、(疲れてるのに英語で延々とリスクの説明)ボーっと手術が始まるのを待っていました。

手術の間も下半身麻酔だったのですが、意識もあり話すこともできます。外科医と麻酔科医を含めて3人いましたが、ずっとおしゃべり。出産の経過について話しました。プールに入ったけど寒くてーとか。

お医者さんが手術しながら

「いやー、ここまで裂けちゃったんだねー。それにしても元気だね?寝てていいよ」

とかいいながら縫合しているのを手術台から見ている私。ウソのようなホントの話です。



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