出産は本当に死ぬかもしれないということ 出産前入院編
Hello, みろろんです。連続投稿失礼します。
前回破水した私は入院することになります。
病院で説明されたところによると、破水しても赤ちゃんは死なない。水は補充される、赤ちゃんがこの世にでても自力で生きられるまで(妊娠38週)お腹の中にいたほうがいい。
何度もいいますが、イギリス(NHS)では入院、手術などすべて無料です。それにしても私は家に帰りたかった。3歳になったばかりの子供と離れるのはつらい・・。
ハズと子供は毎日お見舞いに来てくれました。しかし午後8時になると面会時間が終わります。毎日泣きながら子供と別れる生活。それに反して入院している、といっても特に何もする訳でもなく、毎朝検温とチェック、医者の巡回があるくらい。その後はずーっと暇。ただ、羊水が漏れているので頻繁にトイレに。分厚いパッドは優しい看護師さんなら備え付けをくれましたが(無料)、日によって「自分で用意しなさい!」という人もいて。ここでは助産師さんがメインなのでシフトが変わっても私がいるのでほとんど(30人くらい)の助産師さんと顔見知りに。
面会者も多くなく、暇な時間をSudokuに費やしていました。最初6人部屋だったのですが、なぜか個室に。ずっと雑誌やSudoku・・。携帯電話は禁止なのでプリペイドで買った電話とテレビが頼り。そんな生活をずっと続けていましたが、ついに爆発。
そこで私を日帰りで連れ出してくれたのはパキスタン系のイギリス人の友達。
「たまにはおいしいもの食べよ!」
と地元の中華料理レストランに連れて行ってくれました。
彼女は子供のplay groupで知り合った、子供が同じ歳のママ友。彼女は裁判官の仕事を辞めて育児休暇中でした。しかも彼女のハズはアルジェリア人。外国人の気持ちがわかるわ、といつもやさしく接してくれていたのです。
そしていよいよ38週目になった時、感染リスクを避けるため、出産するように言われます。
私は1人目で手術をしているので帝王切開してほしい、と頼みました。
しかし、帝王切開はお金がかかる(患者が無料なぶん、医療方針は国が口をだします。予算削減)のと、母体のダメージが大きいからダメ、ともっともな理由で却下。
「今回は赤ちゃんは小さいはずだから裂ける心配はないよ」
それなら、痛みが嫌だからEpiduralしてね、と頼みました。Epiduralは硬膜外麻酔、いわゆる無痛分娩です。私は前回出産中は受けられなかったのに(医者がいないと理由で!)産後手術で使ったので、今回は最初から使いたい、と。
向こうも同意します。きっとEpiduralとCaesarean section(C-section;帝王切開)を比べて費用が安かったのかと・・。笑
最初は26日に行う、と言われていたのに2日前に1日前倒し。そのため気持ちも不安定に。ハズにも付き添ってもらうため日程が変更になるのも迷惑でした。
その少し前から母親に来てもらっていました。上の子の面倒を見るために。
そして当日。まずは陣痛促進剤を打ちます。点滴です。前回も思ったのですが、静脈に打つときはイギリスでは手の甲に打ちます。それがなんとも痛いのです。点滴なので長時間針を刺したまま。
「跡が残るけど少しだから」
後に日本で部分麻酔をした私はびっくりします!だって手の甲ではない!!
日本の看護師さんに
「イギリスでは手の甲でした」
と跡を見せるとびっくりされました。「これは痛かったでしょう?」
次回手術するなら絶対日本でやろう!と思ったのは言うまでもありません。
私の手の甲には1回目の出産、2回目の出産でできた注射の跡が手の甲にあり、いつもこの跡を見るたびに、この悪夢を思い出すのです・・・。