イギリスと日本の教育の違い 大学選択編
Hello, みろろんことみどりです。
以前13歳で進路決定?の開始となる選択科目編を投稿しました。
それからあまりこのテーマについて書いていなかったのですが
現在、下の子が大学受験を経験しています。
いろいろイギリスの教育に関して思うところはあるので今後もいろいろ書いていこうと思いますが、今回は
「大学選び」について
元教員と親としての違い
私は元教員としてたくさんの受験をサポートしてきましたが、
我が子で、自分の受けた教育ではないシステムの違いが対応する難しさを増している気がします。
まずは我が子という意味で、これは接する時間と密度が関係しています。
職業柄、人の進路も放っておけずいろいろ調べたり悩んだりということはあるのですが、担任であっても毎日深く話すわけではありません。
「こうならどうかな?」
といって相手が次のステップに行ってから報告を受けたり、次の悩みに取り組む、というような対応をしてきました。
イギリスにきてからもいろいろな生徒さんのお悩みをきいてきましたが、局所的に関わってきたんだな、と感じます。
それが我が子であると毎日、ずーっと!になります。
そりゃ疲れるし、何を言えばいいのかわからなくなってきますよね。
毎日同じことを言うのも意味がないし、
かといって心配なのでなにか話しちゃう。
そうすると同じ質問しちゃったり
「結局どうするの?」とか
違う角度で話しても子供は
「またお母さんがうるさいこと言ってる」
って無視してきたり、避けられたり。
これ以上何を言ってあげればいいのか?
というのが親の本音です。。
教育システムの違い
日本ではその大学ごとの試験を受けることが多く、共通テストがあるとはいえ、
偏差値でみると自分のレベルと比較して受験校を決めることがイギリスより容易だな、と感じます。
イギリスでは高等教育を受ける資格がある、という卒業試験のようなA-Level(Aはアドバンスという意味)を受けて大学を志願するのですが、試験は一発。その結果をもって・・すべての大学が判断するのですが、なんと大学の判断が結果が出る前なのです!
大学の偏差値、というものもなく、大学側がこの成績は必要、みたいなことをHPで書いてあるのでそれと自分の(とれるであろう予想の)成績を見比べて出願、という感じ。
ちなみに出願の登録には28.5ポンド(2024年現在)
大学は5つまでしか受けることができず、全滅すると浪人になります。
その大学を第一志望からどの順で書くか、が大事になるのですが、これが難しい!
偏差値など大学のレベルが明確でないので、ここを書くと安全圏、というようなことがわからないのです。
結果上の子は目標の高いところばかり書いて大変なことになりました。
(これは別の機会に)
現在、やりたいこともフラフラしている子と、どこの大学にどの順番で出願するかで悩んでいます。
ちなみに出願時に学校からPredictionとよばれる、この生徒はこのくらいの成績がとれるはず、という成績を送り、仮の合否(conditional offer)をもらいます。もらってから5月に試験をうけ、8月に結果がでて、その結果がでるとすぐに入学許可(合格)が得られるか決まる、という感じです。
日本で育った私としてはこの制度はなにかおかしい、と思うんですよね。
ラストスパート、というか、人間は直前に伸びることもあると思うので、それを評価しないこの制度はどうかな?とどうしても思ってしまいます。
「郷に入れば郷に従え」ということでですが
まだまだうちの子は進路と勉強に悩むことになりそうです。