出産は本当に死ぬかもしれないということ 出産編
Hello, みろろんです。いつも通り安定しない天気のイギリスです。コロコロ天気が変わって洗濯物を干すのも一苦労です。
さて、2人目の出産を振り返っています。
早期破水をしてから3週間がたち、やっと出産できる!!と思った私でしたが、1人目とあまりに違う展開で不安がいっぱいでした。
朝呼び出され、病棟から分娩室へ。陣痛促進剤を打つとすぐに赤ちゃんがでてくるような気がしていました。いえいえ、全然なんです。そこからスタート。陣痛が来るようにするだけの薬を入れるので、陣痛がきて、出産の状態になるまでは待ち時間なのです。
幸い痛い(つらい)のが嫌なので無痛分娩にした私。促進剤を打った後、麻酔科の先生が来てEpidural。前回の私の背骨情報があったらしく(これは電子カルテのおかげ)針を入れやすいわ、と女医さん。アクセントからして外国人。
そういえば、今まで診てもらったお医者さんはほとんどが外国人でした。一番気に入っていた人は黒人の男性で、いつもやさしい言葉使いで安心できました。(しかし出産のときはダメでしたが)彼も外国人でした。(アクセントから判断)
中には中国人もいましたが、日本人には出会えず・・・。イギリスの医療は外国人が支えているのでは?と思うほどでした。
全く痛みも何も感じないので数時間後との助産師さんの「○cm子宮が開いています」の報告でしか進度がわからない私。10㎝開けば赤ちゃんがでてきてもおかしくないのですが、それには程遠かったです。
朝から準備したのにすでに夜。その間和やかな会話が。世間話をしたり。そして夜中をすぎやっといきめる状態に。痛くもなんともないのですが、モニターで陣痛の波が来ているかわかるらしく、助産師さんが
「はい、今いきんでー」
と声をかけ、わたしがお腹に力を入れるという。しかもお腹に力が入っているのかどうかもわかないほど。
それを繰り返しているうちに異変が。はい、私の出産はすんなりいかないのです。
どうも骨盤のあたりで赤ちゃんが止まってしまったよう。そういえば一人目もそのあたりで止まり、すごく時間がかかったのです。。
そのうちお医者さんが焦り始めます。
「赤ちゃんの呼吸が止まっているかも?!」
と言い出したのです。心音も確認できないので命が危ない、という話になり、あれよあれよという間に手術室に移動することになります。
私とハズは事態が把握できず、慌ただしく出入りするスタッフをただ見つめるだけ。そのうちいきむのもやめるように言われました。
そしてそのままベッドごと手術室へ移動。
そこで赤ちゃんをどうやって取り出すか、という会議(?)が3人がかかりのお医者さんで協議されました。
そうしているうちに私はだんだん疲れてきます。痛みがないだけで体は出産モードだからか。
そしてやっぱりモニターをつけても赤ちゃんの心音がきこえない、ということで緊急帝王切開になりました。
しかし赤ちゃんはもうでてくる直前だったようで、かなり下まで来ていました。(らしい)
そういえば一人目は赤ちゃんが頭を掻くように手を当てていたので産道を通れず時間がかかり、さらに出産後手術することになったのをおぼろげに思い出しながら酸素マスクをされ、さらに下半身だった麻酔を肩までに。(こういうときEpiduralは便利です)突然腕も動かなくなりました。
しかし意識はあるんです・・。
そして突然体が震え始めました・・。
「何これ?」
ガクガクしはじめたので
「震えてるんですけど」
と叫んだのですが、まあ、見ればわかっていたと思います。
なんと出血多量で心拍数が増え、震えがでてきていたのでした。
痛みはないけど声はする。すごく慌ただしい。ハズは手術着を着て横にいましたが、
「大丈夫、大丈夫」
と言っているだけ。
「何が起こっているの?」
ときいても答えてくれませんでした。
後から聞いた話だとお腹にメスをいれたときに動脈を切ったのか、手術室の壁まで血が飛んだらしく3人の医者では対応できないということで、コンサルタントに電話。オンコールのコンサルタントを呼び出し、止血を頼んだそうです。
コンサルタントは医者ですが、医者の上の責任者です。その人を呼ぶくらい大変だったようで手術室にはたくさんのスタッフであふれかえっていました。
なんとか赤ちゃんを取り出し、一瞬顔を見せてくれました。それは小児科医。
「男の子だよ」
鳴き声が聞こえないので心配でしたが、震えの次はお腹が重い。
実はその時子宮を取り出し、止血中だったようで。
ハズ情報によると粘土をこねるようにマッサージしていたらしいです。私のお腹の上で!!
そこからは意識もうすれて、気が付くとICUに移されていました。。。朝10時半。
とりあえず赤ちゃんは生きているから、と言われましたが、会わせてもらえませんでした。
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