知らん奴と知らん奴が喧嘩してる。
私は邦画しか見ない。
というか洋画を見るのが苦手なのだ。
まず、顔が覚えられない。
さっき行方不明になった男が、平気で助けにくるし、さっきキスした女が10年前に亡くなった母親だったりする。
しっちゃかめっちゃかだ。私の部屋みたいに。
そして名前を覚えられない。
知らない奴の家に知らない奴の彼女がいて、これまた知らない奴が知らない奴の彼女を殺したりする。
物語の中ではできれば知ってる人が知ってる人を殺しておいてほしい。
そんな中で私が最近見た映画は「希望と絶望 その涙を誰も知らない」だ。
これは知ってる人がたくさん出てくるドキュメンタリー映画だった。
知っている人たちが私たちの知らない感情を抱きながら知らなかった出来事にぶつかっていた。
この映画を見て私は今までに知らない感情になった。
この世に数多いるこの映画を見た私が知らない君たちは、色んな感情をもったと思う。
私の知らない君たちなので、その感情は自由だと思うよ。
ただ、その感情で私の知らない誰かを傷つけないようにね。
まあ、知らんけど。