夜が朝になる瞬間が好きだった。眠れない娘を抱えて思うこと
学生時代、夜が朝に変わる瞬間が大好きだった。
勉強そっちのけで飲み会三昧の不真面目学生だった私は、朝まで飲み明かすこともしばしば。
夏はお店を出たときにはもう外は明るくなっていて。ごちゃごちゃじめじめしたオールのカオスな空気がぱぁっと晴れていくような気がした日が懐かしい。
冬はまだまだ寒くて暗くて、みんなで凍えながら歩いているうちに、気がついたら夜空が朝日に溶けていくようにやさしい陽の光に包まれていった。
早朝のカフェバイトをしていたので真っ暗なうちに家を出ることも多かった。オープンの準備をしながら浴びるフレッシュな朝日、季節が変わるにつれて明るくなる朝の時間に心が弾んだりもした。
それももはや10年以上前のおはなし。
なんでこんなこと思い出したかというと、最近またよく夜の終わりと朝のはじまりに直面することが増えたから。
そう、娘が夜通し寝てくれないのだ(急に現実感)。
もうすぐ10ヶ月を迎える娘。早いうちから添い乳で寝かせてしまったからか、いまだに夜通し寝る気配がなく、それどころか今週は2時過ぎくらいから眠りが浅くなり、何度寝かせても1時間ほどたつと目が覚めて🥧を探して泣いてしまう。
あったかくしたり、逆に着せすぎかとスリーパーを脱がしてみたり、いろいろ試したものの一向に改善されず。数日は大変と聞くが夜間断乳するしかないのかなぁ。ねんねコンサル受けてみたいけど高いかなぁ。
さすがに明け方までは寝室で粘ってみるが6時を過ぎるとリビングに。どんどん明るくなっていく窓の外を眺めながら、ふと学生時代のことを思い出していたのだ。
一度起きた娘は夜中泣いていた子とは思えないくらいご機嫌で、よく笑い、よく動き、本当にかわいくて愛しい。
育児の疲れは結局子どもに癒してもらうんだよなぁと実感している。
きっとこの眠れない日々も思い出になって、そんなこともあったなぁと微笑ましく思える日がくるんだろう。
そんなこたどうでもいいから今寝たいんじゃー!!!と言いたいところだがすっかり目覚めた天使のような娘を眺めながら今日もいちにちがんばろうと思う。
もしかしたらオール明けなんて酔っ払いすぎて気持ち悪いだけだったかもしれない。
バイトの早番なんて行きたくなくて仕方なかったかもしれない。
そんな思い出もすっかり美しいものに変わっているんだもの。
今日だってきっと10年後は愛しい過去なのだ。