出張着付け

七五三撮影のために、着付けとヘアメイクで出張することがあります。

お父さんも一緒に撮影に立ち会うご家族も多く、お父さんが積極的に緊張している子どもを笑わせたりして場が和みます。

せっかくのお休みだと、ゆっくり過ごしたいお父さんも多いことでしょう。子どもたちに慕われている様子がとても楽しそうで、子どもたちが着物を着ている間に親子でいろんな話を聞かせてくれたりします。

とある男の子はカラスの鳴き声を聞かせてくれました。あまりの上手さに「テレビ出れるじゃん！！」と、大興奮。お友だちも上手だそうで、この子たちが健やかに育つよう、平和な国であって欲しいとつくづく思います。

日本のこれからが一体どうなっていくのかはわからないけれど、私なりに、私たちが日本人であることを表現する手段が礼装着付けです。

伝統衣である着物を着ると、背筋が伸びる、とか、おへその下に力が入る、といった感想をよく耳にします。それは、自然と身体が自ら整うから。

普段から着物を着ることもオススメですし、冠婚葬祭でも節目ということで気持ちの区切りがしっかりつきます。

普段の暮らしのなかでは難しいかもしれないけれど、折に触れ和の心を思い出すきっかけになれたら嬉しいです。