転職と転職活動の違い

緑川拓男@転職エージェント、BBQインストラクター、イベント主催者

2024年12月13日 08:54

私は転職活動は全ての人がやったほうがいいと思っています。
なぜなら、今の会社の給料、勤務時間、将来のキャリアが本当に自分にとって最適かどうかは、他と比べてみないと分からないからです。

「転職」と「転職活動」
多くの人は、この2つを混同しがちですが、似ているようで異なる意味を持つ言葉です。

1. 転職とは？

転職は、現在の職場を離れ、別の企業や業界に新たに就職することを指します。これは、働く環境そのものが変わるため、大きな決断を伴います。
転職を成功させるためには、しっかりとした計画と事前準備が必要です。

2. 転職活動とは？

転職活動は、転職をするための行動のことを指します。
求人のリサーチ、履歴書や職務経歴書の作成、面接の準備、企業とのやり取りなど、転職に必要な一連の行動が含まれます。

転職活動は、転職をするかどうかを判断するための「お試し期間」と考えることもできます。実際に求人情報を見たり、企業と話をしたりする中で、「今の会社の方が良いかもしれない」と気づく人もいます。

転職活動をするメリット

転職活動は、今の会社を辞める前に市場価値を見極めるチャンスでもあります。
例えば、現在の会社の給料が適正かどうかは、他の企業の条件と比較してみないとわかりません。転職活動を通じて、他社の給与水準や労働条件を知ることができれば、今の職場に対する見方も変わるかもしれません。

もし転職活動を行った結果、今の会社の給料が高いと分かれば、それがやりがいに変わるケースもあります。
また、単に給与面だけではなく、残業が少ない、通勤時間が短縮される、将来のスキルアップにつながるといった、給与以外のポイントも考慮することが重要です。

平均年収のチェック方法

転職活動をする際には、自分の市場価値を確認することが大切です。
これを調べる方法の1つが、平均年収を確認することです。

以下の手順で、簡単に平均年収を調べることができます。

dodaの平均年収サイトにアクセスします。
「平均年収」タブをクリックします。
職種や年齢、地域を選択すると、条件に合った平均年収が表示されます。

この方法を使うと、自分の現在の給料が市場と比べてどうなのかを客観的に判断することができます。例えば、今の給与が適正かどうか、これから昇給の見込みがあるか、未経験の職種に挑戦した場合の年収の変化などを知ることができます。

転職活動の考え方

転職活動は、単なる「転職をするための行動」ではなく、キャリアの見直しの機会でもあります。転職を考え始めた時点で、何が不満で何を変えたいのかを考える必要があります。

例えば、今の給料が不満なら、他社の給与水準を調べるだけでなく、昇給の可能性や評価制度の見直しも視野に入れるべきです。
もし、他の企業に行っても大きな変化が見込めない場合、現在の会社での成長の道を考えることも選択肢になります。

逆に、通勤時間を短縮したい、スキルアップしたいといった理由があるなら、これらの条件を明確にして転職活動を進める必要があります。
どの条件が自分にとって優先順位が高いのかを見極め、そこにフォーカスすることが成功のカギです。

まとめ

「転職」と「転職活動」の違いを理解することは、キャリアの選択をする上で非常に重要です。
転職はゴールであり、転職活動はそのためのプロセスです。
特に、転職活動は市場価値を確認するためのチャンスでもあります。今の会社の条件が良いのか悪いのかを客観的に判断することで、次の行動を明確にすることができます。

転職活動をすることで、自分の給与や働き方が適正か確認できる
平均年収を調べることで、自分の市場価値を把握できる
転職は必ずしも「今の会社を辞める」ことではなく、自分のキャリアを見直すきっかけになる

転職活動は、将来を見据えたキャリアの棚卸しのようなものです。転職活動の中で、自分の強みや価値観を再確認することができれば、今の仕事に対する考え方も変わるかもしれません。

これから転職を考えている方も、今の会社に留まるか悩んでいる方も、まずは転職活動を通じて、自分の市場価値を確認してみてはいかがでしょうか？