魅惑のコーヒーゼリー
魅惑のコーヒーゼリー
コーヒーとゼラチンを混ぜて冷やし固めた黒い宝石。嗜好品の極み。だって嗜好品のコーヒーと食感の愉しみのためのゼラチン、絶対に食べなくても生きていけるし生命や身体のために何も作用しない、もの。子供にとっては背伸びした大人デザート、大人にとっては子供心を忘れないギャップ映え。どこにも属しない、どこにも似合わないのに、何故かエキゾチックで蠱惑的で、古めかしいのにスタンダードにはなれなくて、孤高の輝き。瀟洒な、それでいて謎に満ちた澄ました貴婦人になれそうな気がする、食べなくても生きていけるのに、何故か惹かれてしまう、魅惑のコーヒーゼリー。