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ちるの日記vol.16 ベレーザを観てきたのじゃ

2024/11/2(土)、僕は味の素フィールド西が丘にいた。
WEリーグ第7節、日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs AC長野パルセイロ・レディースの試合を観に来たのだ。

ご夫婦でベレーザを追いかけている、ある方からお声がけをいただいたのが、参戦のきっかけだった。
一応自分も、なんとなくだけどベレーザの試合結果は見ているし、選手の出入りも少しは把握しているのだが、生観戦は今までほとんどしていなかった。
これは言い訳になるかもしれないけど、僕は横浜市瀬谷区という、神奈川県民ですらどこにあるかも知らない僻地からヴェルディの試合を観に行っており、これにベレーザがプラスされると、土日の大部分を電車に乗って過ごしてしまうわけで、今までずっとヴェルディを優先させてきた。
とはいえ、どこかでベレーザも観に行きたいなあ、なんて思っていたので、渡りに船とばかりに、お誘いに乗ることにしたのだ。

でも、そういえばかなり前にベレーザを観に行った記憶があるな、たしか会場は駒沢だったなと思い、記録を漁ってみたら、10年前のこの試合だった。

(私信:すみません、海青選手、スタメンで出てました。サイドハーフだったんかな)

なぜ観に行ったのかは思い出せない。ちょうどあの辺りに用事があって「おっベレーザやっとるやんけ」とふらっと寄ったんだと思う。当時僕は木龍七瀬という選手が好きだったのだが、実はその前年に退団していたことも、会場で初めて知った記憶がある。


とにかく、僕にとって10年ぶりのベレーザ。

この日は、10番を背負う木下桃香選手プロデュースの「西が丘に集合じゃ!」という集客企画デーだった。彼女がインスタで日々告知を頑張る姿を、僕もちょくちょくチェックしていたのだけど、残念ながら当日はあいにくの雨だった。
試合前日、てるてる坊主をたくさん吊るしながら、太陽神ラーに祈りをささげる木下桃香のリール動画を見て、雨男の僕は(力になれない)と胸を痛めていた。でも、西が丘に行くときは大体晴れてたんだけどな・・・たぶん土砂降りになったの全力さんのせいやろ・・・


13時ちょっと過ぎに会場に到着。

以前くさびやでお話したれふぃさんと少し話したあと(今日のユースの応援、頼んだぜ)、お誘いしてくれたおふたりと合流した。せっかくのご夫婦の時間をおじゃましちゃって、すみません。
フードコートでは、ちびっこたちがなごやかにペットボトルでキックボウリングをしていたり、名物ベレーザサポだという女性に「はいはい、これ飲んで!」と日本酒飲み比べセットを手渡されたりして、「うわあアットホームだ」と面食らったりした。この感じ、昔のヴェルディを思い出して、ちょっと懐かしい。

雨の日でも、日本酒は、うまい
(昨日はゴール裏じゃなかったので、しっかりアルコールを入れてしまった)

試合前、選手のアップ時に、お隣の方のご厚意で、彼のどでかい望遠レンズつきのカメラを触らせてもらった。
実際に撮ってみて気づく。カメラって、重い。ピントがなかなか合わない。選手の姿が、ファインダーの端から反対の端まで、あっという間に消えていく。
以前、僕はどこかに「フォトグラファーとは、瞳に映る景色に物語を見出し、それを切り取る手腕がうんぬん」みたいなことを書いた記憶があるが、なんか全然そんな感じじゃなくて「撃って撃って撃ちまくれ」という壮絶さすら覚える泥臭い作業であった。
でも、撮影って、楽しい。カメラ沼にハマりそうな予感を感じた僕は、慌ててMoney Fowardで預金残高をチェックし「お前に一眼レフを手にする余裕があるとでも思ったか?うぬぼれるな—」と現実を目に焼きつけたりした。

僕が撮ったやつ。写真って、むずかしい


さて、まず肝心の試合結果ですが、見事5-1で大勝!!!

開始12分、今日は前線で起用された菅野奏音選手(明るい髪色なので、目が悪い僕でもどこにいるかがすぐにわかる)の力強いゴールを皮切りに、15分にはWEリーグ初先発だという氏原里穂菜選手の初ゴール(ここで隣のおふたりが「あのケガを乗り越えて・・・」と早くも感極まりモードに入っていた)。2点とも、個人的に好きなタイプの力強い系ドリブラー、山本柚月選手の突破から生まれたゴールでしたね。さらに44分には、北村~とにかくこの選手は本当にサッカーが”うまい”~菜々美選手の深い位置からの柔らかい折り返しに、菅野奏音選手が力強く頭で合わせて今日2ゴール目。盤石の試合運びで前半を折り返す。

後半開始直後は、一転長野ペース。嫌な流れが続いた61分には、CKから失点を喫してしまう。このチームが抱える脆さを、少し実感する。
ここでさらに長野が畳みかけることができれば、あるいは、といったところだったが、若干の息切れ模様。試合の展開がオープンになるにつれて、北村・山本が両サイドを制圧する。そして試合を決定づけたのが、途中出場の19歳、樋渡百花選手。西が丘で観る彼女は、とにかくダイナミズムに溢れていて、なんだか助っ人外国人みたいなオーラを放っていた。これで10代なの、嘘だと思う。彼女が自ら獲得したPKを決めて、これで4-1。さらには、今度は彼女のスルーパスから、1歳下の松永未夢選手が冷静にシュートを沈めて、ゲームを締めくくった。
若い才能が躍動する様を、目に焼き付けた90分だった。ここに、”次世代の天才”眞城美春選手をはじめとするU17組が控えているのだから、やはりこのクラブの育成力は、ただものではない。

・・・偉そうに書いてるけど、これ、だいたい詳しい方から伺った話の受け売りですからね。すみません。

あと、ベレーザのウォームアップエリアが座席のすぐ目の前で、選手たちの会話まで聞こえてくるレベルだった。この圧倒的な臨場感が、西が丘の醍醐味だよなあ。おそらくこちらの会話も向こうに届いているだろうから、選手の名前を間違えたりしないように、失礼のないように、にわかの僕はけっこうドキドキしながら喋っていた(でも、たぶん1,2回間違えた)。
わざわざこちらに話しかけに来てくれる選手もいたりして、その距離感の近さに驚きながら、「選手だって、人なんだよな」と、COWCOWがあわてて飛び出してきそうなくらいあたりまえなことを感じていた。


とにかく、お誘いしてくれた方の表現を借りると、本日の試合は「ベレーザいいところ詰め合わせ」だったこともあり、とっても楽しかったです、というのが結論(いや、もちろん雨に濡れて寒かったことだけはアレだけど・・・)。

とはいえ、今日の試合を見る限り、リーグ戦6連勝なんて全然余裕なチームなのではないか、みたいな話をしながら、隣に座ったふたりを見たら、揃って「そうではないのだ」という顔をしていたので、たぶんそうではないのだろう(あまりにもおふたりが同じ表情をしていたので、少し笑ってしまった)。
シーズン通して熱心にベレーザをサポートしている方々からしたら、まだまだ物足りないところがたくさんあるチームなのだと思う。
でも、とにかく若いタレントが揃っていて、無限大のポテンシャルがある。そんな魅力的なチームであることも、また事実じゃないかなあって感じた。

試合終了直後が荒天のピークで、滝のような雨に打たれながら、急いで会場を後にしたわけだけど、
会場に流れるゆったりとした空気感もよかったし、個性豊かな選手たちのプレーも楽しめたしで、今度はもっとゆっくり、願わくば快晴の空のもと、またベレーザの試合を観たいなあと思いました。

皆さんも、ヴェルディがない日にでも、ぜひふらっとベレーザの試合に足を運んでみてはいかがでしょうか
(現実的なところだと、ウィンターブレイク明け、来年3月以降のリーグ戦を検討するのがいいのかな。ちょっと間が空いてしまうね)

またふだんと違ったサッカーの楽しさを見出せるきっかけが、そこに転がっていると思いますよ。

そして、今年こそベレーザがタイトルをとれるよう、僕も応援していくつもりです。

そして、改めて、お誘いいただきありがとうございました!!またよければよろしくお願いします。

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