5/31の夜に考えたこと
ありたい姿のあいまいな輪郭だけを感じながら毎日を生きのびていたら、5月が終わりだという。
月末、そして金曜日。区切り感があり、今月をふりかえりたくなった。
誕生日月である5月、風薫るという表現を考えた人に感謝したい気候、新緑がもりもりしてくるこの季節が大好きだ。
今月をそれなりに健やかにすごせて、とてもよかった。
この先も程よくいい調子でやっていけそうな気がしている。
去年の年末に見つけたと思われる自分の大きなリズムによれば、私はここから先の季節が苦手なようなので、用心している。
現状維持とは少し違うテンションで、過ごしていたように思う。少々の負荷をかけた結果、かろうじて現状維持のようなイメージ。
生きることの筋トレみたいなもの、という言葉が浮かんだ。
何度か訪れているお店で初めてのメニューを頼む、少々詰め込みすぎかなと思う予定を敢行してみる、かなり強引に有休をねじこむなど、いつもとほんの少しだけ、違うことを選んでみた。
仕事をしていると希望せずとも、予定外・予想外のことが起きてゆさぶられるので、自分の生活は安定していたいと思っている。
安定している状態は心地よいし、安心だ。
でも違う景色を見たり、心動くことがしたいなら自分から揺さぶられにいくのもたまには必要なのかもしれない。
人から見聞きしたもの・ことがおもしろそうであれば、手を伸ばしてつかみにいかないと、いつかはいつまでもやってこないし、何かの機会に行こうと思っていたお店や場所がずっとあるわけでもない。
1つ年を重ねたことで、またそのことを感じた。
ひとつ行動すると、意図しなくても数珠つなぎにものごとが進みそうなことがあり、もっと素直に軽やかにそれにのっていったらどうかなと思った。
食べたことのない品種の果物がおいしいときいたら、探して食べてまたその人と会話ができるし、あの人が作ったジャムがおいしかったら作り方をきいてみればいいし、行きたい場所のツアーを見つけたら申し込んでみればいい。
来年の誕生日月に見える景色がどんな風に変わっているか。
自分にちょっと期待しつつ、軽やかに、よくばりにやっていきたい。