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帰り道に思い浮かべた感謝

1日の終わりにありがたいなと思えた、ごくごく普通の平日だった。

朝から雨が降っていた。身体は重いし頭はぼーっとするし、梅雨寒な気温。
週の終わりで疲れがまとわりつく。
そして、仕事の移動をする昼頃には雨足が強まる予報。

油断すると、どんよりした気持ちがだだ漏れしてしまいそうな朝の私。

休みを取る選択肢もなくはなかったけれど、夜、友人に会う約束は果たしたく、それをするならば仕事もするのが当然と思う。

一応動く身体、不具合がないか確かめつつ出勤。
身体は動けど気持ちがついていかず、午後からでも休む言い訳を探しながら働き始めた。

ルーティンの仕事を始めているうちに少しずつ、身体と頭は動き始めた。



自分の心が荒波に揉まれている時、一定の温度やテンションでいる人と関わるといつの間にか自分の波が穏やかになっていることがある。


できることなら休んでひとりでぼーっとしたい、放っておいたら沈んでいきそうな気持ちだけど、まわりは「いつも」と同じように動いていく。

無心でその流れに乗ることで動けた日だった。

固くなった歯車がギギギっと音を立てて動き出すような感じでまわりだして、最後、友人と夜ご飯を食べるところまでたどり着けた。

約束を果たせてよかった。

たくさん話を聴いてもらって、渡したかったミニミニプレゼントを渡した。



一定の温度やテンションの人がいること、そういう場があること。
話を聴いてくれる人がいること、行きたいお店が開いていること、気にかけてくれる人がいたこと。

視野が狭くなると忘れてしまうけれど、私を助けてくれる人、もの、ことがたくさんあった。

気づいていないものまだきっとある。

受け取れる状態でいたいなと思う。

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