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『魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~』に寄せて

どうも、魔法つかいプリキュアの朝比奈みらいちゃん(キュアミラクル)に自分でもドン引きするほど自己投影しすぎているやべぇアラフォーです。

2016年に放映された『魔法つかいプリキュア!』は、私の楽しすぎた女子大生活を思い出させてくれて、みらいやリコ、はーちゃん、モフルン、魔法学校のお友達が同じ画面内で笑っているだけで、子育てに追われる私を生かしてくれた。

女子校の日々は不思議なもので、何でもないことが笑い転げるほど可笑しいし、ちょっとした喧嘩でこの世の終わりみたいに絶望的な気分になるし、でも私は寮生だったから一緒に暮らしていたらやっぱり家族みたいな存在になるからどうしたって彼女たちは私の人生の一部だった。

卒業して県外に散らばったって私たちは変わらず友達だけど、毎日会えなくなって寂しくない筈がないし、あれから20年近く経とうというのに私は折に触れてはあの女の園に帰って彼女たちとささいなことで大笑いしたり、退屈だねぇと1日を無為に過ごす贅沢をしたくて仕方なくなる時がある。

だから2016年放映のまほプリ終盤。
リコたちと別れてモフルンすら話さなくなったナシマホウ界に一人戻ったみらいが、深夜にふらふらと家を出て木の枝を空にかざし「キュアップラパパ!みんなに会いたい!」って泣きながら連呼したってちっとも奇行だと思わなかったし、何なら共感しかなくて号泣してしまった。失ったもの、取り戻しようのないものの大きさに圧倒された時、恥の概念も捨ててあがけるほど愛した場所があるってことだ。

みらい&モフルン→3人&モフルン→成長したみらい1人になるエンドカード1つ見ただけも悲しくて泣く。

そしてリコと再会して空をくるくる回るみらいを見てまた泣くのだ。

そして続編『魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~』の製作決定が発表された時、私はオタクらしく(放送まで死ねないな)と思った。しかもみらいたちは大人になってからもプリキュアに変身するという。個人的にはそれが嬉しかった。私は女子校時代の友人と変わらず友達を続けていて、それぞれ仕事や結婚で生き方は変わったものの、通話したり数年に一度会う時の私たちはやっぱり当時のままだからだ。
どれだけ年齢を重ねようと、私たちが集った時の輝きは変わらない。
大人になったって私たちは手をつなげばプリキュアに変身できる。
当の友人やこれを読んだ方には「は?」と言われそうだが、私は真面目にそう思っている。

実際に大人になったみらいやリコがミラクルとマジカルに変身している姿を見れたのは感無量だった。
新しいピンクダイヤスタイルだけではなく、ルビー、トパーズも変身バンクが新規なことに衝撃を受けたのは私だけではない筈だ。
大人の二人が変身する新規バンクを見守り、その動きと作画の良さに感動しながら(愛されているんだな)と感じた。
OPが『Dokkin◇魔法つかいプリキュア!!part3』と、完全に過去作の続きが用意されていることも、その歌詞に「あの日の空、夢の続き」という言葉が入っているのも、作りたくてしょうがなかったという熱い主張が伝わってくるほどたくさんのコミカルな動きが詰め込まれた作画も。
製作スタッフさんたちが魔法つかいプリキュアという作品を愛してくれていることが各所から伝わってきて、嬉しくてありがとうございますとしか言えない。

低学年の長女はOPとEDを見ながら「私はこの青い衣装が好き!これ何スタイル?」と聞いてきた。2016年のまほプリ放送時は私のお腹の中にいた子だ。感慨を覚えながら「サファイアスタイルだよ」と教えると、彼女は嬉しそうにまた画面を見つめた。その隣には2年後に生まれた妹も座っている。

さて、うちの旦那は悪気なく口が悪いので私のことをババアと呼ぶ。おいババア飯出せ、みたいな感じだ。
令和では完全アウトな発言だが、今更それに何を言うつもりもない。
娘たちも一緒になって私をババアと呼ぶが、私より年上の旦那はジジイだし、娘たちも将来はババアになるのだ。
ただ娘たちには、この先どれだけ肉体年齢を重ねても、手をつなげばいつだってプリキュアに変身できるお友達を見つけて欲しいな、と思っている。

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碧(mi)鳥(dori)
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