七夕〜付け句遊び〜
七夕にちなんで、悠凜さん草笛さんと付け句で遊んでみました。
付け句は五七五からなる長句に七七の短句を付けるものですが、短歌とは少々違うようです。
短歌は上下、三十一文字全体でひとつの歌。
付け句はあくまで「長句」と「短句」であり、付かず離れず。あるいは共鳴によって長句の後の広がりや展開を楽しむようです。
ですので、長句も短句もそれ自体で成立する句が良いとされています。
そもそも付け句とは連歌連句での付け合いを指しますが、今回は長句がお題のような感じで、そこに別のふたりがそれぞれ短句を付けるという形をとりました。
長句には七夕にちなんだ季語を、短句には七夕か同じ季節の初秋の季語を使っています。
季語
【星の歌】
七夕星に手向けた詩歌。
【妻迎え舟】
彦星が乗って織姫を迎えに天の川を漕ぎ出す舟。
【桐一葉】
秋の初めに桐の葉が落ちること。
季語
【天の川】
七夕伝説の織姫と彦星を隔てる川。
【鈴虫】
秋の虫でその音色を楽しむ人も多い。
【たなばた】
伝説。織姫と彦星が天の川を渡って年に一度の逢瀬を許される。
季語
【天の河】
七夕伝説の織姫と彦星を隔てる川。
【秋の蛍】
初秋に消えそうなほど小さく光っている蛍。
【影灯籠】
回りながら映るという幻想的な灯籠。
和歌の中に長歌と言う形式があり、その反歌部分だけが短歌として残りました。
その後短歌の上下を別々に詠むと言う短連歌の原型から、連続性を重視した連歌が登場します。各種儀礼に基づく重々しいものだったようです。
後に、広く世相を反映したり面白味を取り入れた俳諧連歌へと進み、そこから俳句や川柳が生まれました。
また連続する付け合いも三十六句からなる、歌仙を代表とする連句として、形式が整えられたとの事です。
何はともあれちょいとそこのお兄さんお姉さん、句の付け合いなんぞいかが?
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