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いつかこの糸が千切れるまで

かれこれ25年生きていて、真面目に生きてきた方だと思う。よく人にも言われることだし、逆に「真面目」と言われることが嫌な時期もあるくらい。だから名前をマキじゃなくて「真面目」に変えてやろうか!と尾崎(世界観)さん方式でいこうかななんて過ぎった時期もありました。真面目自体は悪いことではないと思いますが、真面目という言葉が「堅さ」を表す言葉に聞こえて仕方なかったのです。日常生活でさえ誰か何かボケられもうまくツッコめないとか、そういう類のことですざっくり言うと。

ですが、本当の意味ではそんなに真面目ではないと言いますか、ダメ人間ぷりを結構昔から持ってることに気付いてしまいました大人になってから。

まぁ、そんなん誰でもあることだ思うのでそれ自体云々ではなくて、今回は「自分の人生にどれだけ本気で生きていたか」と振り返るタイミングがあったから、それを思い出してしまったからそれを書きたくてこんな出だしで書いてます。


そのタイミングというのは、養成所の卒業ライブ。

人生で1番と言っていいくらい緊張しました。初めてのライブや前回のライブとは比にならないくらい緊張した。

なんでこんなに緊張するのか。それは簡単

「人生が掛かっているから」

事務所に所属できるかできないか、ここで決まるライブだから。

落ちても他の事務所のオーディション行けばいいじゃんまた別の養成所通い直せばいいじゃんフリーでやりながら頑張ればいいじゃん(全部落ちる前提なのなんなん)

いろんな声が私の脳内でぐるぐるぐるぐるぐるぐると励ましてるのかプレッシャーかけてるのか分からないセルフ贈る言葉。

これが結構長い期間あったのでしんどかったです。


ちなみにこの記事の写真は前回のライブ時に撮っていただいた写真です。すっげぇ顔してんな。これは落とし穴に落とされたとある女のコントです。いい写真。カメラマンさんありがとうございます。



さて、今までの人生を振り返って結果が分かりやすく出てしまったものは、高校受験、大学受験、就職活動でしょうか。

これね、自慢じゃないですが私、、、ゼンブオチテマス、、、

高校受験の時は、大学に行きたいなとは思っていたけれどどその為にこの高校に行きたい!という強い願望がなくて、なんとなく少しだけハードルの高そうなところを選んであえなく玉砕。(なんとかなると楽観視)

大学受験の時は金銭的に国立が駄目だったら就職という状況なのにも関わらず玉砕。(しかも勉強では無理だからと推薦入試に掛けて撃沈)(撃沈したくせに結局私立行かせてもらったのでどっかでなんとかなると甘い考えだったか何にも考えてなかったか)

就職活動は正直無理やろなと思いつつほんの少しの「もしかしたら」を信じてアナウンサー試験を始めエンタメ系を受けるも名が大きいところばかり狙い玉砕。(全て運任せという考え)保険で受けていた唯一受かったところに入社。(早く就活から解放されたかったという弱い心→後々ブラック気味で心病むことも知らずに)


そんなこんなで割と分かりやすく結果が出てしまうところでは毎回、一般的に言うところの玉砕してる訳です。

もちろん結果としては「失敗」ではあるのですが、割とそこまで落ち込むことはないというか、その選択に後悔はしていなくて。まぁ、周りの目を気にして少し辛いところはありましたがその結果がどうこうでめちゃくちゃ落ち込むとかは驚くほどなかったです。

ちゃんと目の前のことは一生懸命やっていたのですが、でもどこかで半分、適当というか、自分の人生という自覚が無かったかもしれないです。運任せだし、本当に人生ゲームみたいにどうにかなると思ってる節はあったと思います。


そんなこんなで失敗続きの負けることに慣れてそうな人生ではございますが、今回のライブはどうしても失敗したくないと強く強く思うくらいに熱が入っていました。

落ちたら次はないと自分で自分を思い込んで追い込んで、こりゃまぁ辛かった〜。


ネタ順が終わってステージ裏に捌けたとき、、心のなかでどんだけ「今泣くな!ばかたれ!」とツッコんでも勝手に涙が溢れてきてしまいました。

まだ平場あるのに!!!っていう周りの声。(情けねぇ〜〜。泣)

人目をはばからずになんで泣いてしまったんだろうと考えてもその時は分からなかったです。よくよく今冷静になって考えてみたら、悔しいから、なのかなと。緊張からの解放だと思ってたのですが、それもあるにせよ、観客席の反応が思ってたのと全然違ったからだったのかもしれません。

今までのライブはゼロ笑いを想定して臨んでいたので少しでも笑ってくれればオッケー!だったのです。それが、最後とか査定とか特別な指標が現れて無意識に欲が膨れていたのでしょう。あぁ、なんて愚か、、、まぁでも、涙を流せるくらいに本気で取り組んでいたと言う事だと思ったら、絶対に失敗したくないという気持ちがあるくらいに人生掛けていた瞬間だったと思ったら、ええやんええやんって私の中のハリウッドザコシショウさんが言ってくれました。


まだ結果は来ていませんが、こんだけ人生を掛ける瞬間があるというのは今までに無かったかもしれません。この先どうなるか本当に全く見当がついてないのですが、またこれくらい、いや、これ以上掛けたくなる瞬間が訪れてくれる人生だといいなと思ったりしています。


結構適当にこれまで生きてきてしまったので、これから先は自分に期待できるくらいの実力、自信を持てるようになれればいいな。そして、自分自身を見返してやりたい。これさえも書いては消しての繰り返しです。今は自信が全く無いので、ほんの少しの温かい声にすがっていてもう千切れそうです。


千切れそうと書いていて思ったのですが、今の私が出囃子をつけるとしたらクリープハイプのイトがいいなー。

いつかこの意図が千切れるまで今は踊れ手のひらでどうか重ねた手の温もりで何度でも探せ
いつもまとわりつくこの糸を運命と呼べるその日までどうか重ねた手を掴むまで何度でも壊せ

自分自身の意思でやっているようで誰かに踊らされてるのかもしれない。そんなことは結構ある。だけどそれさえも運命として受け入れて自身で壊して進んでいけますように。


あと私は2番のABメロが全部グサグサ刺さりまくってるので是非一度聴いていただきたいですね!(急な曲紹介)


ちゃんと本気で人生を生きている瞬間を忘れる前に残しておこう!という記事でした。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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