楽しいことを楽しくやる
みなさん、こんにちは。
まだ、新年度始まったばかりだと思っていたのに、いつの間にか3か月を過ぎようとしている事実に驚きを隠せません。
さて、今回は私が今年度、心がけていることを書いていこうと思います。
生徒の実態:主体性の乏しさ
私も長年教員をしていたわけではありませんが、生徒の主体性(積極性)が、年々低くなっているように思います。Xでは「こどもの幼稚化」なんて表現されたものも見かけました。
私には、原因は一つではなく、複雑に絡み合っていると思われます。今の世の中の現状から考えると、少子化により子どもが大切にされている反面、自己決定の場面が少ないこと、インターネット社会の中で、間違った行動や問題行動は炎上という形で広まるので、間違った行動が1回でも許されないこと(そして、その問題行動はデジタルタトゥーとして決して消えません)、生徒自身が習い事や課題等でとても多忙であること、などが挙げられます。私が気になっているのはこのあたりです。
子どもの「やりたい」という気持ちがそういった様々な理由で打ち消されているように思えるのです。しかしその一方で、インスタやtiktokの台頭で「努力しなくともちやほやされる人」が出てきます。(そう見えているだけで本当は努力しているのでしょうが、その努力は画面越しには見えないように作られています。)
これらの要因から、「無気力な生徒」「努力はしたくないけど、何者かにはなりたい生徒」が多くなっているように感じるのです。
また、私がよく出会うのは「言われればやります」「お願いされれば」「他に人がいなかったら」という条件が付く生徒です。「やってみたいけど、みじめにはなりたくない」という気持ちも働いているのかもしれません。単純に「タイパ」(やっても成果が出なければ意味がない)と考えているのかもしれません。そんな生徒たちと生活するのはなんとも切ない気持ちになるものです。
取組:楽しいことを楽しくやる
では、そういう生徒たちとどう関わるか、どうしたら主体性が出るのか考えてきました。今、私は「楽しいことを楽しくやる」という働きかけをすることにしています。面倒なことでも楽しいことを提案すると、生徒は顔を輝かせます。「やらなくてはいけないこと」ではなく、「楽しくて取り組みたいこと」に変えてしまうのです。やりたいことは1人ひとり違います。だからこそ、実態把握とともに多くの場面で様々な取り組みをしよう!と思い、取り組んでいます。全員を毎回輝かせることは難しいかもしれない。でも、総合的にみたら、どこかで輝く場所をつくる。そんなふうに意識しています。
国語の授業でも、一辺倒ではなく、活動の種類を多く取り入れようとしています。また今年は、生徒会活動の取り組みと絡めて、いろんなことに挑戦しています。
おわりに
さて、今日は意識して行っていることについて書いてみました。本当は楽しい具体的な取組について書きたいのですが、色々バレるのが怖いので、機会があれば、実践発表の場を待ちたいと思います。
では、また