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【新採用教員向け#4】授業びらき

 春の人事異動が発表されたところも多いかと思います。配属先が分からないのも不安ですが、配属先が分かっても不安は消えませんね。配属先の良くない噂話だったり、校内人事はどうなんだと考えをめぐらせたり、ついしてしまうこともありますよね。
 さて、今回の内容です。授業が最大の学級経営なんてなんて言いますよね。それくらい授業がしっかりしているかどうかは大きいです。授業がしっかりしていれば、どこに行ってもたいていなんとかなる印象があります。しかしながら、初任者は初めてのことで自信もないでしょう。今回は私なりの授業びらきを紹介します。


必ずすること

 授業びらきで「生徒の心をつかむ」というのは大切ですが、その前に授業規律を共有しておきたいです。先のことがイメージできないかもしれませんが、指導して、最終的には「評価」しなくてはなりません。評価で問題にもしたくないので、はじめに共有してしまいます。実際の授業はまた後々記事にしたいと思います。面白い授業びらきの実践はたくさんインターネットにありますので、それを参考にしてもいいかもしれません。

①持ち物の確認

 授業で用意するものをを確認します。私の場合は①教科書②ノート③ファイル④ワーク類(漢字系・教科書の内容系の2冊)です。余談ですが、年度初めにワーク類の選定を行います。そのときにワークは資料が多く載っているものを採用し、便覧は買わないことにしています。この教材は保護者負担になりますので、あまり値段がかさむとご家庭が大変になるという配慮です。もちろん学校で共通しているものを使っていれば、そちら優先です。

②評価についての説明

 特に1年生は小学校との差があると思いますので、確認しておきます。まずは三観点についての説明をします。
1、知識・技能
 これは漢字や文法、言語事項の項目です。私は普段の小テストや定期テストの結果から評価をつけるようにしています。
2、思考・判断・表現
 この中にも3つの領域があります。A話す・聞く、B書く、C読むの3つです。こちらも授業での成果物や定期テストで判断しています。また、国語はC領域を行いがちなので、バランスよく行うことを意識しています。それぞれの領域の中でもさまざまな活動を入れ、多角的に評価できるように工夫しています。
3、主体的に取り組む態度
 この評価についてはかなり議論がされています。提出物や挙手で判断する方がいますが、それは正しくないというのが最近の評価です。授業や単元の最後に必ず「振り返り」をさせて、それを評価にしています。ポイントは「自己調整」と「粘り強さ」だそうです。それが感じられるものを評価します。
 評価の方法については、機会があったらまた書きたいと思います。ひとつ、言えるのは我々も学び続けて、生徒のがんばりをみとろうという努力だと思います。

 余談ですが、観点ごとのABCと全体評価の1~5については各校で必ず確認してくださいね。

必要があればやること

 今回は初任者向けなので、初めて赴任して授業することを前提に書きますね。

①自己紹介

 名前の読みの確認や顔と名前を一致させるために軽く自己紹介させることもあります。国語として、どれくらい話せるか見たいところでもあります。ただし、これはクラスのスタート時や各授業の初めにしていることもあるので、生徒は何度も自己紹介をすることになります。飽きていることもあるでしょうから、ちょっとした遊び心や工夫が必要かと思います。

②ノートの取り方などの説明

 中学校1年生だと、ノートの取り方の指導をすることにしています。もちろん、小学校で学んできています。ただ、中学校になって初めて大学ノートを使う人が増える印象があるので、こう使うといいよという話をするようにしています。また、手書きすることやメモを取るという習慣は今の子どもたちはかなり減っていると考えています。できるだけ、国語の時間を中心に、そういう指導をしておきたいという気持ちがあります。

活動は生徒の実態に応じて

 最後に投げやりな言葉で締めくくって申し訳ないのですが、最終的には生徒の実態を見て、臨機応変に対応するのが良いと思います。授業びらきでの面白い実践はたくさんありますが、生徒たちとの関係がない状態だとかなり厳しい。また、生徒間の関係性もまだ緊張しているでしょうから、盛り上げるのは至難の業だと思います。いくつか、引き出しを用意しておいて、これならできそうだというのをやるのが一番いいと思います。つい、たくさん話したくて、一方的になりがちなのですが、何か活動は入れたほうが良いかと思います。活動についてはまた次回。
 最初の授業は印象に残ります。気合を入れつつ、からまわらないように余裕を持って挑みたいですね。

では、また。