兼六園の桜🌸と白身魚のガンド
もっと早くまとめるはずだった桜旅の備忘録を真夏に取り組む。
人生初の石川県で、名所の兼六園を訪れたときの話。
駅からバスで行くのだが、乗り場は行列ができ外国人もたくさんいる。人混みから抜け出したくて歩いて行ってみようかなとも思ったが、地図を読めない私が迷うのは確実だったので大人しくバスに乗ることにした。
前に並んている方は外国人旅行客。
地図を指で差しながら「このバスはここに行くか?」的なことを英語で言う。間違ったことを教えてはいけないと地図上のルートと乗ろうとしているバスの路線を確認した。
本当は、このバスに乗って行けますよ、大丈夫ですよ、なんてことを説明したかったけど、結局ひとこと「イエス」とだけ返した。
バスに乗ってからは、その人が目的のバス停で降りるまで気にした。迷う感じもなく目的地で下車した姿を見て一安心する。
私の目的地は兼六園で、園内はザ・日本庭園という感じだった。
淡いピンクとややくすんだピンクが混ざった桜は満開を少し過ぎていた。
日本三大庭園のうちの一つについに来た。
園内は松と池も美しい。
毎年、冬になると松の木の雪囲いのニュースが流れるのを思い出す。次回は雪景色を見に来たいと思いながら、人の多い兼六園を後にした。
名所の後は、お楽しみの地元名物を食べにいく。金沢で食べたいのは、お寿司!
駅近くの回転寿司で、新鮮な魚介がお手軽な値段で食べられるという口コミがあったので、そこのお店に向かった。
17時の開店直後に入店し、カウンターの席を案内された。
テーブルの上には、本日のネタが書かれた手書きメニューが置かれていて、朱色の線が引かれているネタがおすすめの品だ。
オススメ通りにホタルイカ、のどぐろ、白身魚の握りと青のりの味噌汁を注文する。
まずは、のどぐろを。噛むほどに甘さが口の中に広がる。甘さの余韻を引きずりながら、味噌汁を一口のむと青のりの香りが広がる。
ここのお店を選んで大正解と思っていると、
「はい。白身の握りでガンドです」と、板前さんからお皿を受け取る。
ガンドって言った?ガンドってなんだろうと思いながらも食べると、
歯応えあり!甘みあり!この白身魚おいしい!
こういう時は板前さんに聞けたらいいんだろうけど、小心者で聞けずじまい。なので、ひとしきり味わい宿へ帰ってからネット検索をした。
あの白身魚は何だ?
検索結果は、ブリの子どもと出てくる。
関東ではイナダとかワラサだけど、石川ではブリの子どもをガンドと呼ぶそうだ。地域によって呼び名が違うって、始めて知った。
ブリの子どもなら、あの歯応え、うまさも納得。またガンドを食べに来よう。
そして、雪囲いされた松を見に兼六園も見に。
明日は新潟だ、何を食べようかな。