なぜビリー・ホリデイが偉大なのか
今日は前回の記事の続きです。
エラ、 サラ、 カーメン、 ベティ・カーターなど
偉大なモダンのボーカリスト達が、
楽器みたいに凄い、画期的なインプロビゼイション
(カタカナ表記だとダサい)をしてるもんだから!
私もメロディーの音程を変えなくちゃいけないんだ
(フェイクメロディーと日本では言われるもの)
と脅迫観念にかられた事がありました。
「ジャズってのはさ~、アドリブしてなんぼだよ~」
と、知らんおっさんに、えらそうに言われた事もあったわ。
「私も何か変わった事をしなければいけない病」に陥るのですな。
ところが、この偉大なボーカリストたちが、
ビリー・ホリデイは偉大で、才能あふれる天然の(ナチュラルボーン)
インプロヴァイザーです! と言う。
あなた達は曲芸みたいなスキャットやフェイクができるのに????
私はそれができるようになりたかったのに、
え~~~~~~、なんで、今更ビリーホリデイのコピーすんのさ?
偉大なボーカリスト達は、わざわざ、ビリーのフレイジングを
真似して真似して、影響をめっちゃ受けて、自分のものとして組み込んでいます。
結果的に、これはジャズの歴史を継承する事にも、リスペクトする事にもなるわけです。
でも、、、、、、、、
ビリー・ホリデイって、ちょっと重くてしんどい。
それはストレンジフルーツや、レフトアロンや、日本で人気のあった曲が暗いから。
薬中、アル中のおばさんだし、映像見ても痩せてて目がいってて
怖いよ~~~~。
なんで、みんながビリー・ホリデイを聴けと言うのか?
それは
フレイジングの素晴らしさです☆
アドリブって、メロディーやリズム変える事じゃないの?
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実践ジャズボーカル講座|ジャズボーカリスト中野翠
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