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#5 育児本 「子どもの育て方ベスト」と「自分の親に呼んでほしかった本」の2冊を読んでみて

私は妊婦37週目で、いよいよ子どもが産まれてくるので、育児本を2冊「子どもの育て方ベスト」byエミリー•オスターと、「子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本」byフィリッパ•ペリーを、友人に勧められて読んでみた。


感想

「Cribsheet」(邦題:『子どもの育て方ベスト

  • お勧めしたい本だと思った。
    データも活用しながら、産後から疑問に思いそうなトピックをカバー。結論としては、どの選択も一概に正しい・間違っているとは言えないし、個々と子どもの特性に合わせて決めていけばいい。
    親と子どもの両方の幸せと健康を考えて行動すればよく、「一つの正解」にとらわれず、親が自分たちの価値観や状況に合った選択をすることを重視していけば良いと言われていた。
    私には、乳児が産まれてからすぐに直面する出産後の最初の3日、自宅での新生児、母乳、赤ちゃんスケジュールなど第一子をこれから迎える親には凄く参考になる本でした。

「The book you wish your parents had read 」(邦題:『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』)

  • 良かったけど。。乳幼児をこれから迎える人向けというよりは、子どもとの子育て全体、育児の向き合い方としての一つの考えだと思った。
    子どもに向き合う前に自分と親との過去の関係性も向き合うことの重要性、子どもに対しても共感してあげたり相手の立場になって考えてみてあげることの重要性を話してた。
    ただ、乳幼児セクションの話に対してニーズにできる限り全て答えてあげる的なニュアンスで語られていたから、少しプレッシャーに感じた。私の場合は、もしかしたら0歳児(生後数ヶ月)で子どもを保育園に預けて職場復帰も検討しているので、少し心が痛くなる本ではあった。
    でも「完璧な親」ではなく「十分に良い親」を目指すことや、「愛情」を伝ええて、健全な成長の土台を築いてあげることは共感できた。


本の概要の詳細

(1) 邦題:『子どもの育て方ベスト』

エミリー・オスター(Emily Oster)の著書「Cribsheet」(邦題:『子どもの育て方ベスト』)は、科学的根拠に基づいて赤ちゃんから幼児期までの育児に関する意思決定をサポートする内容。親が育児に関する迷信や不確かな情報に惑わされず、データに基づいた選択をする方法を提案。
以下が主なポイント:

1. 科学的データに基づく育児
育児に関するアドバイスや社会通念が科学的根拠に欠けていることが多いと指摘し、データをもとに合理的な判断を行うことを推奨している。
• 正しい情報の収集:子育てに関する決断は個々の家族にとって適切な選択が異なるため、科学的研究やデータを使って根拠を見極めることが重要。
• 一律の「正解」はない:家庭や文化によって異なる事情があるため、データを参考にしながらも、自分たちに合った方法を選ぶ柔軟性を持つべき。

2. 主要な育児テーマとデータの分析
親が直面する主要な育児テーマについて、科学的研究の結果をもとに解説。

母乳育児 vs. ミルク育児
• 母乳育児には確かに健康上のメリットがあるが、ミルク育児も健全な選択肢。
• 子どもの健康や知能への影響は限定的で、母親のストレスを減らすことのほうが重要な場合もある。

共同睡眠(コスリーピング)
• 子どもを親と同じベッドで寝かせることのリスク(窒息など)とメリット(母親の睡眠改善や絆形成)について科学的根拠を提示。
• 安全な環境を整えることでリスクを軽減可能。

睡眠トレーニング
• 子どもが夜通し眠れるようになる「泣かせる方法(Cry it Out)」の効果をデータで検証。
• 泣かせる方法は心理的に負担に感じる親が多いが、子どもの長期的な発達には悪影響がないとされる。

ワクチン接種
• ワクチンの安全性について科学的根拠を解説し、誤情報に基づく「ワクチン忌避」のリスクを指摘。

育児とキャリアの両立
• 育児休業の長短や職場復帰のタイミングが子どもの発達に与える影響をデータで分析。
• 子どもの幸福は、親がストレスをコントロールできているかどうかに大きく影響される。

(2) 邦題:『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』

心理学とカウンセリングの視点から、親子関係を築くためのヒントを提供する本。この本は、親が「完璧である必要はない」ことを強調しつつ、子どもの感情や行動を理解し、良好な関係を築くための方法を提案。

以下が主なポイント:
1. 自分の育ちを振り返る
• 親自身の子ども時代を理解する
自分が育った環境や両親との関係を振り返ることで、現在の育児にどのような影響を与えているかを理解することが重要。何故過剰に怒ってしまうかを自分の個々の過去の思い出を振り返ってみて、それを無意識に子どもに繰り返さないために意識的に行動を変えることを提案している。

2. 子どもの感情を受け入れる
• 共感の重要性
子どもの感情を否定せず、受け止める姿勢を持つことで、子どもが安全に感情を表現できる環境を作ったほうがよいとのこと。たとえば、子どもが怒りや悲しみを感じたときに、それを否定せず「そう感じるのは普通だよ」と共感する。
• 修正可能な接し方
間違いを犯しても、親が素直に謝罪し、修正することが大切であり、それが信頼関係を築くことにつながると強調。

3. 子どもと接するための実践的アプローチ
• 「行動」ではなく「感情」に焦点を当てる
子どもの問題行動をただ叱るのではなく、その背後にある感情を理解しようとすることが大切。たとえば、「なんで泣いているの?」ではなく、「何が悲しかったの?」と問いかける。
• 「解決」ではなく「傾聴」を重視
子どもが悩みを打ち明けたとき、親がすぐに解決策を提示するのではなく、まずはその気持ちを聞くことを優先。

4. 子どもの成長に応じた接し方
• すべての子どもはユニーク
子どもの気質や発達速度はそれぞれ異なるため、一律の方法ではなく、その子に合った育児が必要。
• 独立心を育む
子どもが自己決定や自己主張を行う場面を作り、成長に応じて徐々に責任を持たせることを推奨。
        • 「完璧な親」ではなく「十分に良い親」を目指す
失敗はつきもの。「愛情」を伝ええて、健全な成長の土台を築いてあげる

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