独りでいること。なんもしない勇気
昨日から始まったドラマ『レンタルなんもしない人』。
おそらく今、多くの人が“なんもしないこと”の難しさを感じているのではないかと思う。
外出自粛によって、自宅でなんもしないことはとても厳しいことだ。コロナ鬱をいう言葉まで生まれたほど。
個人事業主やフリーランスなどで、独りで自宅で仕事をしている人以外は、おそらくこれまでに経験したことがない状況ではないだろうか? 毎朝起きて、決まった時間に電車に乗って、会社に行くことはとてもありがたいことだと思っている人もいるかもしれない。
働いているときは、なんもしないことは、最初は嬉しいものかもしれないが、辛くなる人が多い。私自身も、リーマンショック後などは鬱状態になった。
そんなこともあり、この時間を有意義に使おうという投稿が多いようにも感じる。こんなときだからこそ、という考え方だ。しかし、このタイミングで始まったこのドラマ。なんもしない人は、なんもしないことが夢だとドラマ内で語っていた。自宅でというのが今の状況では厳しいところではあるが、なんもしないこと、なんもしないことで自分を責めない勇気を持つことも必要なのかもしれない。生きていくために。
部屋から空を眺めたり、ぼんやりしたり、眠ったり。そんな風に時間を過ごしていると自分を責めてしまうけれど、なんもしないことは最高の贅沢なのかもしれない。お金の心配はあるし、自分ができているわけではないけれど。
独りでいることやなんもしないことは、精神衛生上おススメはしない。ただ、それができる人の強さを今、感じている。