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「働く」イメージが持てるようになった

【OBOG体験談】大学休学編
 第20期協力隊 愛知県豊根村派遣

協力隊に参加しようと思ったキッカケは?

大学でまちづくりや村おこしを通した「持続可能な地域社会の創造」について学んでいました。学んでいくにつれ、「もっと農山村の現状を知りたい」「地域に根ざした活動をしてみたい」と思ったことが参加をしようと思った最初のきっかけでした。

また子供の頃から自然の中でのキャンプや地方への旅が好きだった私が漠然と夢見ていた「田舎暮らし」を叶えるためにどうすればいいのだろう、と考えていた時に、「緑のふるさと協力隊」の存在を知り、その活動内容や任期、サポート体制を含め、とても魅力的な活動だと思い、大学4年生を休学して参加を決意しました。

実は「緑のふるさと協力隊」に参加しようと考えていた時、よく似た「地域おこし協力隊」への参加ととても悩みました。「地域おこし協力隊」は私が参加を考えていた頃の5年ほど前(平成21年)から始まった比較的新しい制度で、もともとは「緑のふるさと協力隊」がモデルだったそうです。

一見、「田舎暮らしをしながら活動する(働く)」という点で、どちらも変わりがない様には感じましたが、両方の協力隊OBに話を聞いた中で、活動内容に柔軟性があること、事業目的が農山村振興だけでなく隊員自身の成長の視点も入っていたこと、何かあったときに相談ができる事務局があること、などを知り、当時まだ学生で活動に不安があった自分には「緑のふるさと協力隊」の方が合っていると考えて、「緑のふるさと協力隊」を選びました。


休学する決断をしたときの周りの反応は?

家族も友人も大学の先生も、私の決断に対して反対する人は1人もいなくて、みんな1年間の挑戦に心から応援してくれました。だからこそ、みんなからの応援に応えるため、1年間何があっても最後まで全力で活動をしようと心に決めました。みんなからの応援は、活動をしていく上での原動力にもなっていました。
活動期間中は、家族はもちろん、大学や地元の友人なども遥々派遣先に遊びにきてくれたので、協力隊の活動や派遣先について紹介することで、さらに活動への理解をしてくれたと思いますし、農山村への理解の輪も広がったと思います。

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復学してから自分自身の変化は?

「働くこと」に対する意識が大きく変わったと思います。
派遣前の大学在学中、将来就きたい職も特になくて、自分が社会の中で働くことのイメージが掴めないまま大学生活を送っていました。
しかし協力隊の活動で老若男女、多様な働き方をする人とお話ししたり、一緒に活動したり、時には飲んだりもしていく中で、社会の中で生きていく、働いていくことのイメージが持てるようになってきました。

特に村役場の職員の皆さんがとても生き生きと、楽しみながら村のために仕事をしている姿を目にして、私も活動後は自分の地元のために働きたいという軸を持つことができました。その軸を持つことができたからこそ、復学後は、残り1年の学生生活と公務員試験の両立に本気に取り組むことができ、今、自分の地元の自治体職員として働いている自分がいると思っています。

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就職活動の面接での反応は?

協力隊の制度を知らない面接官が大半でしたので、面接の機会ごとに必ず協力隊について聞かれました。
もともと自分のことを話すことが苦手だったため面接は得意な方ではなかったのですが、1年間全力で取り組んだ協力隊の活動は、なにを聞かれても自信を持って堂々と答えることができました。
また面接官も協力隊の話題からどんどん掘り下げて聞いてくれましたし、面接官の興味を惹きつけることもできたと思います。面接中、緊張する時もありましたが、緊張よりも「もっとたくさん聞いてほしい!協力隊を通して成長できた自分をもっと見てほしい!」と思うほど、意欲的に面接試験に臨め、自分自身も楽しみながら面接試験を受けることができました。
ちなみに、履歴書の所持免許欄に、活動中に取得した狩猟免許について記載したら「狩猟免許とはなんですか?」と必ず突っ込まれ、面接中は和やかな雰囲気にもなりました。


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未来の隊員に向けて

協力隊では、農山村でなければできない貴重な経験ができるのはもちろんですが、活動を通じて1人の人間としての生き方、人とのコミュニケーションの取り方、活動(仕事)への姿勢など、本当にたくさんのことを学びました。協力隊での経験・学びは、派遣から7年以上たった今振り返っても『人生の軸となった』と言えるほど本当に貴重な1年間でした。

1年間の活動を決断するには勇気がいることだとも思いますが、その決断をしてよかった、と思える時がきっとくるはずです。
協力隊に少しでも興味がある方は、まずは一歩踏み出すことで、その後の人生を変えるチャンスを掴んでみてください!


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