【岡山県鏡野町】現役隊員からあなたへ
現在日本各地で活動している31期12名の隊員たちに、次の協力隊になるかもしれない "あなた" へ向けてメッセージを書いてもらいました。
2024年度「第31期緑のふるさと協力隊」から5人目は、岡山県鏡野町で活動中の太田航平さんです。
応募しようと思った決め手は?
「特産品の工程と農村地域の文化をこの目で確かめたい!」
一つ目は若葉のふるさと協力隊に参加したことで、農山村の暮らしをイメージしやすくなって住んでいろいろ体験したい気持ちが強まったことです。
もともと自然を相手にする仕事にできたらいいと考えていましたが、大変であるという先入観のみが勝ってしまい、アプローチする勇気がなく、自然とは全く関係のない仕事に就きました。就職してから4年後、福島県の移住支援センターのHPで緑のふるさと協力隊の存在を知り、その時に若葉のふるさと協力隊のプログラムがあることも知り参加しました。参加することで、想像以上にいろいろな楽しい体験ができて、田舎暮らしのイメージがより定着して、自然環境に囲まれた仕事をしたい気持ちが強まりました。
参加した当時は、前職の仕事に対する熱意が失われていた時期でもあり、タイミング的にもちょうどよかったのが後押ししました。
二つ目は、いろいろな経験ができそうなことにワクワクしたためです。農作業はもちろん、地域イベントの手伝い、観光PR、伝統文化などこれまでに経験がないことができそうで、今後の視野も広がりそうだと感じたからです。特にその地域の伝統芸能は、緑のふるさと協力隊の機会以外触れることがないと強く感じました。
また、もともと住んでいた福島県の果物をはじめとする食べ物が非常においしいことがきっかけで、特産品の工程に興味を持つようになったことも後押ししました。
協力隊への参加を考えている人へ
「興味はあるけど、やはり不安という方々へ」
全く知らない、知り合いがいない農村地域に最低でも1年間住むのですから、やり遂げられるのか、さらに、社会人の方は、会社を辞める決断や参加した後の将来など、不安に感じてしまう要素があるので参加を迷ってしまうのは当たり前のことだと思います。でも、不安を感じるということは、それだけ将来を真剣に考えている人だと感じます。その中で、緑のふるさと協力隊の存在を知れたことは、大きなチャンスが舞い込んできたと私は考えます。
協力隊は事前準備(仕事探しや家探し)が不要で、日々の仕事をこなすというより、活動を通して地域の暮らしを楽しむという感覚に近いです。そのためハードルを上げすぎずに取り組めると思います。
それでも、手作業が不器用すぎる、コミュニケーションが心配で地域の人間関係に不安を感じる人がいるかもしれません。私もそうでした。慣れないことと向き合うのは大変なので、時にはひどく落ち込むことがあるかもしれません。つらいときは無理せず休んでもいいでしょうし、辛いことだけでなく楽しいことも多く、新たな自分の発見があること、地域の伝統行事や伝統民謡など参加しなければ決して関わることがなかった経験までできて、想像以上に視野や生き方の広がりがあると思います。
たとえ、不器用でも元気と積極性があれば、地域の人は温かく見てくれる人も多いのは事実です。やってみたい気持ちがあるなら、ぜひ向いていないというフィルターは捨てて、一歩を踏み出してみてください!