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岩手県一関市大東町(東丑石地区)☆若葉のふるさと協力隊☆2020
岩手県一関市大東町(東丑石地区・ひがしうしいしちく)で開催された「若葉のふるさと協力隊」。5日間の様子をコーディネート役を務めた緑のふるさと協力隊・金山周平さんにレポートしてもらいます。
●日 程:2020年10月15日(木)~19日(月) 4泊5日
●参加人数:3名
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【10/15 1日目】
JR一ノ関駅で集合してから、観光スポットである阿原山と小黒滝に行きました。あらためて一関周辺の景色のすばらしさを感じることができました。
その後、私が住んでいる家に移動し、「若葉」の参加者3名と市役所の担当の方、一関市大東町丑石地区で地域活性化に取り組んでいる「蓬莱の郷」の代表・佐藤真由美さんと餃子を作って食べました。
「若葉」の3人は、初日ということもあり緊張している様子。私はコーディネーターなので積極的に話しかけいましたが、場を和ませるまでには至らりませんでした……
【10/16 2日目】
「蓬莱の郷」の代表・佐藤真由美さんの田んぼで、稲こき作業。
役割分担をして作業開始。参加者の田島さんは、藁を機械のオペレーターに渡す役目。すごくしんどそうで、だんだんと表情にも表れて見えました。
男子2人はもみ運びと藁運びを担当してもらいました。若田部さんは器用に運搬機を乗りこなしていて楽しそうな様子。小山田さんは、ずっと藁を走って運んでいました。すごい体力。
稲こきもそうなのですが、普段当たり前に口にしていたお米を作るためにもたくさんの作業があります。食材と農家さんへの感謝の気持ちが大切だと思いました。
【10/17 3日目】
午前中はリンゴの玉回し作業。
午後は牛農家の田渕さんのところで牛を綺麗に磨くという活動。
田渕さんが牛農家になった経緯や職業観を話してもらいました。
特に小山田さんは、田渕さんの話に共感する面が多かったようで「貴重な話が聞けて良かった。今後の参考になる」と話していました。
僕自身も田渕さんからそんな話を聞いたのは初めてだったので、すごく新鮮でした。
「どんな仕事にも楽しさはあるから、それを探すことが大切」
という田渕さんの言葉はこれからも大切にしようと思います。
【10/18 4日目】
午前中は丑石地区でよもぎ摘み。3人とも、よもぎを実際に見たのは初めてだったようで「これがよもぎなんですね」と観察していました。
昼食には近所のおばあちゃん4名も応援に駆けつけてくれて、参加してもらいました。お餅が有名な一関市では、一家に一台、自動餅つき機があり、「若葉」の3人も「すごい!本当に自動だ!」と驚いていました。
夜の活動報告会では、発表を聞こうと20名以上の地域の方々が来てくださりました。報告会終了後、3人とも「本当に最高でした」と言ってくれて、この活動をコーディネートしてよかったと感じました。
【10/19 5日目】
午前中はトマト農家の皆川さん宅へ行き、ハウス内の片付けと収穫作業の手伝いをしました。
3人とも作業スピードが速くて、皆川さんも「次は何をさせようか。もう予定していた分が終わっちゃった」と驚くほどでした。
トマトは、少しでも傷がつくと出荷ができず、廃棄になってしまう、という話を聞き「味は同じなのにもったいない。少し傷がついていても、それが売れるようになるといいな」と話す人もいました。トマトは出荷・流通の間にも赤くなるので、まだ青い段階で収穫するということに3人とも驚いていました。
そして、一ノ関駅までお見送り。3人とも『人生で最高の5日間だった』と別れを惜しんでくれました。
僕自身も「若葉」の参加者たちの考えの深さ、感性の豊かさに刺激を受けました。
【緑のふるさと協力隊の感想】
農家さんへの感謝、丑石の魅力、人のつながりの強さなど、自分が忘れがちになっていたことを、参加者の3人からもう一度教えてもらいました。
4泊5日の活動期間をコーディネートするのは、やはり大変でした。今年4月に一関市に受け入れてもらってからたくさんの活動先を紹介してもらっていますが、それは簡単なようで実は大変なことだったと気づきました。
期間中の移動は市役所の方々に協力してもらいました。そして女性の宿泊は佐藤真由美さん宅でお世話になりました。活動先では農家さん、報告会では丑石地区の方々、と本当にたくさんの人にお世話になりました。自分だけでは若葉の協力隊を実施することもできなかったと思いますし、充実したプログラムにすることもできなかったかもしれません。
日頃から多くの方に助けられていると改めて感じることができました。
【地域の方の感想】
若い人たちが丑石地区へとやってきて活動してくれるのはとても嬉しかったです。普段若者が少ないのでとても刺激になったし、元気をもらえました。3人ともとても素直でいい子たち。また来てほしい。
初めは農作業なんてさせて大丈夫なのかと心配していたけれど、立派な戦力になっていました。4泊5日では短くて、もっと伝えたいこともあります。何か1つでも今後の為になることを持ち帰ってくれたら嬉しい。
好き嫌いせずに田舎料理を食べてくれたので嬉しかった。
【参加者の感想より】
・印象に残っているのは、20人ほどの方々に足を運んでいただいた活動報告会です。一度もお会いしたことがない方まで、私たちの発表を見に来てくださり、本当に胸が熱くなりました。
今回お世話になった大東町の方々は、私たちを明るく迎え入れ、私たちのために全力で、その土地ならではの貴重な体験をさせてくださいました。そのお力添えのもと私は、今回の5日間の活動を通し、自分の人生の選択が広がったと心から感じています。
・実際参加してみて東京で普通の大学生活を送っているだけでは味わうことのできない体験や景色を経験できました。普段食べ物は周りにたくさんあって、それを作ってくれている人がいるということを、頭ではわかっていても実際に作業をすることで、本当は知らなかったことばかりだったのだなと改めて気づかされました。
・本当に多くの住民の方々にお世話になりました。見ず知らずの者を温かく迎え、気さくに話しかけてくださり農作業はもちろん、身の上話なども教えてくださいました。私は現在大学4年生で、進路について思い悩むことがあったのですが、多種多様な経歴を持ち、自分とは異なるライフスタイルを送る住民の方のお話は、とても興味深く、こんな選択もありなのかと自分の可能性の幅が広がったように感じます。
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参加してくれた皆さん、ご協力いただいた一関市役所をはじめ一関市大東町丑石地区の皆さま、ありがとうございました!