【高知県大川村】若葉のふるさと協力隊2024 活動レポート
4泊5日の農山村ボランティア「若葉のふるさと協力隊」
今年も8月から11月にかけて日本各地で開催しています!
今年度初レポートは、8月に実施された高知県大川村からです。
5日間の様子をコーディネート役を務めた31期緑のふるさと協力隊・都築さんにレポートしてもらいました。
●日 程:2024年8月9日(金)~ 8月13日(火) 4泊5日
●参加人数:6名
1日目 8月9日(金)
お昼過ぎ、高知空港と高知駅で6名の参加者と無事に合流。村までの移動中、大川村ならではのクイズをしながら過ごしました。若葉の隊員同士で既に意気投合していたようでした。役場で挨拶をして、夜は私が住んでいる大平集落の集会場で歓迎会を行いました。集落の皆さんと楽しそうにお話をしている姿を見てとても安心しました。「星空が見たい!」とのことで、集会場の外に出て地べたにねっころがり、天の川や流れ星を観察しました。
2日目 8月10日(土)
ダムの水位低下のため遊覧船が運航中止となったので、急遽大平集落の水源見学へ。見学後は名勝、銚子滝を見学、近づいてみるととんでもなく大きな滝で圧巻でした。昼前に小北川集落のシシトウ農家、伊藤昭和さん宅へ移動。昼休憩中に大川黒牛を焼いてくださりみんな大喜びで頂きました。午後はシシトウ剪定作業、しかし猛暑のため作業を早めに切り上げ、吉野川上流へ。みんなで思う存分川遊びを楽しみ、夜から隣町にある「道の駅・木の香」の温泉へ。一日を思う存分満喫しました。
3日目 8月11日(日)
村民祭(夏祭り)準備のため中切集落の学校へ移動。青年団の指示を仰ぎながら提灯やテント設営を行いました。一度帰宅して再び夕方会場へ戻ると、がらりと様子が変わりすっかりお祭り会場に。私は青年団の手伝いのため若葉とは別行動でしたが、知らない人と仲良くなっていたり、早食い競争に参加していたり、驚かされることばかりでした。とても夏祭りを楽しんでいるようで嬉しかったです。村民祭終了後、片付けと打ち上げに参加し、思い思いの時間を過ごしました。
4日目 8月12日(月)
すでにみんな疲労、暑さ、寝不足でしたが、頑張って井野川集落へ!緑のOB和田将之さんにお豆腐作りを習い、とても貴重な体験でした。昼、和田家で地元料理をいただき、どれも美味しくみんなで完食してしまいました。午後は朝谷集落の白滝の里へ移動、報告会の準備をしました。途中、大川黒牛のエサやり体験へ、牛を眺めながらみんな真剣にエサやりをしていました。報告会では思い出がしっかり詰まった素敵な発表となりました。打ち上げは大川黒牛のBBQを頂き、村の人たちとも打ち解けて楽しい打ち上げとなりました。
5日目 8月13日(火)
寝不足で朝何とか頑張って9時役場へ!
村長や役場の皆さんにお礼をして、記念撮影。
結いの里へ移動し大川ならではのお土産を購入。この日はOB山田さんがパンとコーヒーの販売を行っていたためみんなで挨拶をしに行きました。お話していると時間帯が朝だったこともありお世話になった方達と次から次へと再会し、いろいろな方と最後の挨拶をすることができました。
【参加者の感想より】
・高知県の大川村での宿舎は人里離れたところにあり、近くにコンビニもゲーセンもショッピングモールも無いところでしたが、不思議と退屈になる事がなくずっと充実していました。終始家の中に忍び込んできた虫たちと格闘していました笑。村の人たちも本当にユニークで面白い人ばかりでたったの数日が何ヶ月にも感じるくらい濃い時間でした。
・大川黒牛の餌やりでは、牛たちはとても大きく、最初は少し怖かったのですが、近づいてみるととても穏やかで優しい目をしていました。餌やりを通じて、牛たちが私たちの生活にどれだけ大切な存在であるかを改めて実感しました。牛乳や肉など、私たちが日常的に口にする食べ物は、こうした動物たちの命によって支えられているのだと感じました。
・個人ができる範囲を組み合わせ、重ねた結果、今の大川村が成立しているということが浮かびあがってきました。都市部に住むとどうしても人々を均一化したりカテゴリー化したりして考えたくなりますが、どんな場所も、様々な背景を持つ個人が集まって今のまちを形作っていることを忘れないように生活したいと思います。
・大川村の魅力は多分、人と人のつながりを実感できることなのではないかと思います。大川村では人口が少ない分、村民同士の距離が近く、つながりを大切にしているように感じます。この5日間で私はそれを強く実感し、東京ではあまり気が付けない感謝の気持ちにも気が付くことができました。
【地域の方の反応】
・ みんなが葉をすいてくれた苗から花が咲き始めました。ありがとうございました。みんなとても真剣に作業をしていただいて大変助かりました。
・参加者はみな大学生でしたが、若者らしく積極的に村民と交流している姿が印象的でした。報告会でも大川村の魅力をたくさん伝えてくれて、とても嬉しかったです!今回の経験を今後の人生に活かしてもらえたらと思います。
【緑のふるさと協力隊・都築さんの感想】
「若葉のふるさと協力隊」を通して学んだこと・感じたこと
村に来て4ヶ月、村に馴染むことや活動を意識するあまり、気持ちがいっぱいになってしまうことも多く、なかなか緑のふるさと協力隊という意識が湧かずにいました。今回活動先を紹介していくうちに、人や活動先に恵まれていることを痛感し、緑としてしっかり活動ができていたことを感じることができました。若葉は緑の縮図であり、やりたかった事や「もっと話したかった」などの声を聞いて、私も来年この景色が見られるわけではないのだとハッとさせられ、出会えた人たちに感謝しつつ、この一瞬の景色を大切にしていきたいと思いました。
全体を通しての感想
あっという間の5日間でした。初日担当さんがいない不安から始まり、みんなの寝不足や体調不良、時間通りにいかないこともありました。しかし無事に終えることができ、活動先はもちろんですが陰で支えてくれていた方々、本当にありがとうございました。活動より遊び多めの若葉となったので、これでよかったのかな?と思いましたが、報告会で6人の感想が想像以上に大川村を感じてもらえていたこと、そして遊び尽くした表情を見られたことが、これでよかったと思わせてくれて、やってよかったと心から思いました。
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参加してくれた皆さん、ご協力いただいた大川村役場はじめ大川村の皆さま、ありがとうございました!