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日本は古くから稲や竹など自然のものを利用した細工品や伝統工芸が作られてきました。時代の変化とともに、その形は変化し、都市ではそのようなものを目にする機会も少なくなっていますが、農山村には今でも受け継がれ、暮らしのなかで大切に使用されています。

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わら細工を教わった隊員たちの声。
「わら細工を行っていくうえで気付いたのは、稲を育ててから完成に至るまで多くの人の手を通るということ。お世話になっている職人さんは”多くの人の手が加わることで、あたたかみが出てくる”と言っていました。機械化が進んでいるこの現代でこういうあたたかみは何か惹かれるものがあった。」

「するすると藁が綯われていく。人の手は、こんなにも器用に動くものなんだなと改めて思う。手の動きは、しなやかで見惚れてしまうほどです。藁細工には願いや想いが込められている。職人が想いを込めて作り、受け取った人が願う。そうやって、人の想いは伝わっていく。」

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わら細工以外でも、竹細工や「つる」を利用した籠など、種類は他にもたくさん!また材料を山から自分で調達し、一から地域の人に教わりながら挑戦する人もいます。
「アケビのつる籠作りや竹の風車作りなどに挑戦しました。アケビのつる籠は作る前の材料集めが大変でしたが、実際に山に入って教えてもらうと想像以上につるがたくさんありました。挑戦してみると思っていた以上に難しく、今ひたすら練習中です。」


隊員は、地域のおじいちゃんおばあちゃんに教わりながら、それに込められた想いを学ぶ機会にもなります。その魅力に惹かれ、その後職人を目指すようになる人もいるほど。協力隊での思わぬ経験が、その後の進路を大きく変えるかもしれません。

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