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【愛知県豊根村】若葉のふるさと協力隊2024 活動レポート

4泊5日の農山村ボランティア「若葉のふるさと協力隊
今年も8月から11月にかけて日本各地で開催しています!

今回は、8月に実施された愛知県豊根村からです。

5日間(※1)の様子をコーディネート役を務めた31期緑のふるさと協力隊・清水さんにレポートしてもらいました。
※5日間の日程でしたが、台風が接近&上陸したため急遽スケジュールを変更して8月17日(土)からの4日間のレポートになります。

●日 程:2024年8月16日(金)~ 8月20日(火) 4泊5日
●参加人数:2名



1日目 8月17日(土)

 いつもお世話になっているお宅で野菜の収穫・チョーザメ養殖所の見学・協力隊OBOGと交流。
 台風一過の夏日の中、担当者さんと東栄駅にお迎えに行きました。最初は緊張の表情でしたが、車の中で軽く自己紹介などをして、すぐに打ち解けることができました。台風の影響で開催が1日遅れたため、スケジュールが変更となり、到着後にすぐの活動となりました。まずは自宅で野菜や果物を育てているお宅で収穫をさせていただきました。とても話しやすく気さくな方なので、参加者の二人もすっかり緊張がほぐれたように思いました。私もお手伝いをさせてもらった芝桜の穂植に興味深々で、たくさん質問をしていたのが印象に残っています。天狗ナス・万願寺とうがらし・きゅうり・ピーマンなどなど、これからの自炊の食材として、たくさんの野菜を収穫させていただきました。そのあと、チョーザメの養殖所へ見学に行きました。チョーザメに触ったり、餌やりをさせてもらいました。キャビアが取れるまで10年!餌やりや管理のため、休みがないと聞いて驚いていました。 
 宿泊先の「空の家」に到着。おばあちゃん家みたい~、と古民家の雰囲気を気に入ってもらえたでしょうか?夜ご飯は協力隊のOBOGと交流をしました。さきほど見学したチョーザメの養殖所で飼育されているアマゴを炭火で焼いてもらったり、道の駅で購入したチョーザメ団子のお弁当や、採れたての野菜を焼いたりして豪華な夕食になりました。


炭火で焼いたアマゴ

協力隊になったきっかけや、そこから移住するまで、移住してからのお話を聞き、それに対して質問したりと有意義で楽しい時間となりました。都会ではなかなか出来なくなってしまった手持ち花火は、童心にかえって私も一緒に楽しんでしまいました。


2日目 8月18日(日)

 グリーンステージ花の木のイベントに参加しました。森の教室・鮎つかみ取り・五平餅作り体験・BBQ・木工体験(モルック作り)と盛沢山。ブルーベリーの摘み取りもさせていただき、おススメの食べ方、掌にたくさん乗せて一気に食べる”贅沢食い”をして、ブルーベリーを堪能。杉と欅の見分け方を教えてもらい、あれはどっち?と見上げながら森を散策しました。木工体験では、意外な⁉才能も発揮され、数字の色付けにもこだわり可愛いモルックが出来上がりました!事前のお話で、木を使うことで森の保全に繋がっているということを意識しながら、楽しく作業ができました。いつもお手伝いとしてお世話になっていますが、今回は一緒に参加させてもらう機会を頂き、参加者の立場を経験できたのは私自身とても勉強になりました。

 豊根村の観光地、サンパチェンスが満開の茶臼山高原へ行き、リフトに乗って頂上に上がりました。展望台から見る山々の景色に感動。ちょうど昨日見せてもらった芝桜たちがここに植えられると知って感激していました。来年には満開の芝桜を是非見に来てもらいたいなあと思いました。この数日、参加者さんも私も台風に翻弄されていたので、パルとよねでゆっくり温泉に浸かり、疲れた体が癒されました。夕食は自炊をして3人でゆっくりと。さっそく明日の報告会に向けて準備を始めました。来て2日目でタイトなスケジュールになってしまいましたが、あれこれと皆で楽しみながら進められました。頑張っている二人に夜食で、豊根村のトマトチャップと豊根産の野菜を使ったナポリタンを作りました。豊根村のトマトケチャップ、おススメです! 

3日目 8月19日(月)

坂口農園さんで農作業のお手伝いをしました。しっかりやり方を教わった後、まずはジャガイモの収穫。コロコロと出てくるジャガイモを、これは大きい!こんな形のもあるー、と夢中になって作業をしていました。大根の種まきとブロッコリーの定植では、お昼までにと渡された分を終わらせることができず、大変な作業だと実感し、終わらなかったことを悔やんでいました。

お待ちかねのランチタイム。農園主の坂口さん特製のカレーは大絶賛!!農園で採れた野菜の素揚げをトッピングして映えも完璧(笑)お腹がいっぱいだけど、もう少しだけ~と皆でお腹がパンパンになりました。もう少し作業したかったと後ろ髪を引かれながらの帰宅。

 少し休憩をしたら、せっせと報告会と懇親会の準備。昨日のうちにだいぶ仕上げていたので、今日の活動を書いて完成!参加者の二人も私も少し緊張気味。報告会では私が感極まってしまう場面もありましたが、二人は堂々と発表していて、なんだか嬉しくなりました。懇親会は、役場の方、来てくれた方々のご協力のおかげで、賑やかで楽しい会になりました。BBQ・流しそうめん・スイカ割り・花火など、子供たちも大はしゃぎ。流しそうめんではハプニングもあり、人生初のスイカ割りに挑戦したり、たくさんお話をしたり、とても良い時間が過ごせました。

4日目 8月20日(火)

 あっという間に最終日。初日に予定していた村長さんとの挨拶でしたが、お忙しい中お時間をいただいたので役場へ向かいました。終了修をいただき、お話をしたり質問をされたりして、少し緊張気味のお二人でした。初日にお願いしたお弁当のお礼を言いに、道の駅に立ち寄りました。地元のお母さんたちが作っている定食は何を食べても美味しいです。空の家に戻り、朝食後に掃除と荷物の準備をして慌ただしく出発。3人の家みたいになっていたので名残惜しい気持でした。

 お昼ご飯は、レストランみどりでチョウザメかつ丼を頂きました。振興課のメンバーも合流して最後まで賑やかでした。こちらも初日に予定していた富山地区、予定を変更して午後から行けることになり、とみやまの里さんのご協力で、当初の予定通りゆずみそとブルーベリージャム作りをさせていただきました。行くまでの道中、お疲れの二人は景色を見たい気持ちと眠気と戦っていました(笑)到着してさっそく作業開始。火を使うため、暑い中、一所懸命に鍋をかき回し、瓶詰めをして完成。熱いままでごめんね~とできたてのゆずみそとジャムをお土産に頂きました。短い時間でしたが、ご夫婦の温かさに触れながら、無事に4日間の工程を終えました。帰りは秘境駅の「大嵐駅」からの長旅。「ありがとう~!」ホームで手を振り、お見送りをしました。
 タイトなスケジュールの中、台風一過で気温も高くなり大変だったと思いますが、少しでも豊根村のことを知って、楽しんでもらえていたら嬉しいです。 




【緑のふるさと協力隊・清水さんの感想】

「若葉のふるさと協力隊」を通して学んだこと・感じたこと
 初めてのことだらけで不安でいっぱいでしたが、無事に終わってまずホッとして、やればできるもんだなと自信になりました。
 準備段階では、一番に参加者さんに安全で満足してもらうためにはどうしたら良いかを考え、楽しみながら準備をしていたのですが、心配性の私は完璧を求めすぎるあまり、だんだん自分を追い詰める事になってしまいました。年代も目的も価値観も人それぞれ。全てを完璧にすることはできないので、ある程度の妥協のようなものも必要で、人を受け入れる側の難しさを痛感しました。直前に不安を口にしていると、いつもお世話になっている方に「始まる前からそんなに心配しても仕方がない。成るように成るから大丈夫!」と言われて、心がスッと軽くなりました。実際に天候などのトラブルもありバタバタとしましたが、その言葉のおかげで落ち着いて対応することができました。
 多くの人の協力があってのプログラムなので、人との関わり方を学ぶことができ、活動先の方との関係も深まったように思います。また新たな人脈も増えました。改めて人との繋がりの大切さと人の温かさを感じました。この経験を今後の活動にもしっかりと生かせるようにしていきたいです。

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