小さな一歩を踏み出そう
【OBOG体験談】大学休学編
第23期協力隊 福井県大野市和泉地区派遣
協力隊に参加しようと思ったきっかけ
もともと、海外やボランティア活動に興味があり、スリランカやタイの途上国でのインフラ整備などのボランティア活動に何度か参加していました。
そんな海外での経験を通し、自分の生まれ育った国「日本」の魅力や、「日本」が抱える問題にも興味を持つようになりました。また大学で専攻していた分野が、農業や農村、地域活性化に関することだったこともあり、興味のあることを、机の上だけでなく、実際に現場に足を運び、自分自身で経験し、知識や理解を深めていきたいと思ったことがきっかけです。
今振り返ってみると、あの頃の大学生活は、授業とサークルとアルバイトの繰り返しで、毎日がなんとなく過ぎていくことに不安を感じ、このまま大学生活を終わらせたくない、大学生活中に何か新しいことに挑戦してみたいという気持ちが一番大きかったのかもしれません。
休学する決断をしたときの周りの反応
みんな驚いていました。休学という選択は、私自身にとってもとても大きな決断でしたが、周りのみんなにとっても珍しいことなのだと実感しました。「なんで休学するの?」という質問もたくさんありましたが、私自身よく考えて、覚悟を決めた上での決断だったので、周りのみんなは、背中を押して送り出してくれました。
派遣先の和泉にも、家族や友達、みんなが遊びに来てくれました!
復学後、学生生活(授業、就活)での自分自身の変化
協力隊としての活動期間は、新しい環境、新しい人間関係の中にたった一人で飛び込み活動します。もちろん、地域の方は温かく迎え入れてくださるので、活動していく中で溶け込んでいくことが出来ますが、ゼロからの始まりの中で、1年間無事にやり遂げることが出来たことは、とても大きな自信になりました。
休学前は、授業にも受け身で消極的でしたが、復学後は、授業に対しても、就活活動に対しても、自分の経験してきたことに自信をもって積極的に取り組むことが出来るようになりました。自分自身の経験に自信を持てると、様々なことに前向きに、楽しんで取り組めるようになります!
就職活動の面接での反応は?
エントリーシートの「学生時代力を入れたこと」「これまでにやり遂げたこと」という欄に、協力隊での1年間の活動を記載しました。
協力隊の活動内容についてや参加して得たこと、これからに生かせることなどの質問がありました。
反応は人それぞれで、「すごく面白いね」と興味をもって質問してくれる方や「その経験をどのようにこの会社に生かしてくれるのか」と会社への貢献についての質問など、様々でした。
休学をしてのボランティア活動という経験に、様々な反応があると思いますが、一つ一つ、覚悟を持っての決断で、ただの経験だけでは終わらせない、しっかり今後に繋げていくぞ、という意思があれば問題ないと思います。
未来の隊員に向けて
私は1年間和泉地区で活動し、大好きな場所、大好きな人たちとたくさん出会いました。
今でも1年に1回は帰る、大切な場所です。
新しいことに挑戦するってすごく勇気のいることだけれども、小さな一歩を踏み出してみると、そこには多くの出会いや経験が待っていて、自分の見える世界が“ぐん”と広がっていきます。見える世界が広がると、毎日の生活が楽しく豊かになっていきます。
協力隊に興味のある方、一人でも多くの方に、勇気を出して、小さな一歩を踏み出してみてほしいなと思います。
小さな一歩を踏み出すと、自分にとっての大切な場所、大切は人、大切なものが、どんどん増えていくはずです。