【宮崎県諸塚村】若葉のふるさと協力隊2024 活動レポート
4泊5日の農山村ボランティア「若葉のふるさと協力隊」
今年も8月から11月にかけて日本各地で開催しています!
今回は、10月に実施された宮崎県諸塚村からです。
5日間の様子をコーディネート役を務めた31期緑のふるさと協力隊・垣内さんにレポートしてもらいました。
●日 程:2024年10月4日(金)~ 10月8日(火) 4泊5日
●参加人数:2名
1日目 10月4日(金)
諸塚村に来村し、役場の方々に挨拶をしてオリエンテーションを行いました。サイコロ自己紹介をして参加者2人の緊張が少し和らいだようでした。
その後、地元の商店に買い出しに行きました。子猫とふれあい、店主のTさん手作りの栗おはぎをごちそうになりました。塩鯖が切り身でなく丸一匹で売っていることに驚いていました。
夜は交流会で緑のふるさと協力隊のOBOG、地域おこし協力隊、産業戦略課の方たちと語り合いました。おいしい料理と地酒「園の露」を味わい、諸塚の特産物や九州に関する情報などを教えてもらっていました。
2日目 10月5日(土)
午前中はカラーピーマンの生産者Sさんのハウスでお手伝いをしました。カラーピーマンがどのようにして生えているのかなどの説明を聞いたあと、下の方の葉を取る作業を行いました。2人とも一生懸命行っていました。Sさんはキノコに詳しい人で、ハウスの後ろの山を歩きながら野生のキノコを収穫しました。2人とも興味を示し色々な方向に目を向けながら探していました。
その後次の場所に移動していたらタイヤがパンクしてしまいました。私も初めての出来事で戸惑いましたが、参加者にとっても珍しい良い経験になったのではないかと思います。大分遅れて椎茸の生産場所に見学に行きました。生産者のYさんはパンクを心配してくれ、生椎茸の説明も丁寧にしていただいた優しい方でした。
宿に戻る前には展望所により眺めを堪能しました。夜ご飯は今日収穫したカラーピーマンや野生のキノコを使って調理しました。2人とも手際がよくて感心しました。2軒の生産者の話を聞き、収入を得る難しさや体力的な大変さなど農業の厳しさを感じた日となりました。
3日目 10月6日(日)
八重の平地区で稲刈りをしました。あいにく時おり小雨が降る天気でしたが、それでも出来るように配慮してくれ無事行うことが出来ました。集まってくれた集落の皆さんに教わりながら1時間半ほど行いました。作業が手早くて褒められていました。
その後お昼からは交流会。お母さんたちの手作り料理とお酒をおいしく楽しくいただきました。あちらこちらから声をかけられて反応するにも大変そうでしたが、2人とも皆さんと色々な話をしていました。少し長かったので途中疲れた様子も見せていましたが、全体的には楽しんでいたので良かったです。都会では見ることがほとんどない集落内での共同作業とその後の打ち上げを見せることで、地域の人々の連帯感やつながりを肌で感じ取れたのではないかと思います。
4日目 10月7日(月)
七ツ山加工グループのお手伝いをしました。麹造りと紅生姜作りのお手伝いをしました。お母さんたちのおしゃべりを聞きつつ話しながら、でも手はしっかり動かしていました。飲み込みが早くて助かると皆さんに褒めていただきました。蒸した米と麦を冷まして麹菌を混ぜる作業を行いました。熱くて触れない状態から人肌程度になるまでかき混ぜるのは、力が必要で汗だくになりながら行いました。2人はどういう風にして麹が出来て、味噌が出来るのか質問して興味深そうでした。
帰り道に特産品販売所もろっこはうすに立ち寄り、七ツ山加工グループの商品や諸塚村の特産物を改めて見てもらいました。夜は報告会の準備をして、2人とも真剣に案を出し合い考えていました。
5日目 10月8日(火)
いよいよ報告会です。時間まで入念に準備を進めていました。その甲斐あって発表は分かりやすく出来ていました。報告会参加者からも質問がたくさん出ていて有意義な時間となりました。私自身も色々な経験が出来て良かったと言ってもらい安心しました。
【緑のふるさと協力隊・垣内さんの感想】
「若葉のふるさと協力隊」を通して学んだこと・感じたこと
「若葉のふるさと協力隊」を通して得られたことは2つあります。
1つ目はおもてなしの文化に改めて触れられたことです。宿泊施設のある集落に住んでいる方に挨拶しに行ったら栗をいただき、活動中も出会った人からカラーピーマン、生椎茸、赤飯・稲荷寿司、お茶、お菓子など様々なものをいただきました。訪ねてきた人には手ぶらでは帰さないといういただきぶりに、ありがたさや人の温かさを感じました。
2つ目は受け入れている側から見た、参加者の反応というかどういう振る舞いをしたらいいのかという点です。自分が受け入れる側になったことで、活動先に行った時にどういう風に反応したら向こうは安心してくれたり喜んでくれたりするのか知る機会になりました。話を聞くだけでなく質問した方が喜ぶとか、挨拶は大きな声で明るくした方がいいとか、笑顔は大切だなど。自分から伝える・質問することも大事で、何に興味があるのかなど伝えると相手も対応しやすいと思いました。受け入れる側も色々不安があるから受け入れてもらう側はどうしたら相手に心地よく感じてくれるかを学びました。
「若葉のふるさと協力隊」を振り返って
協力してくれた村の皆さんに助けられました。まず活動の依頼もみなさん快く受け入れていただき、特に困ることなくスムーズに決められました。特に八重の平地区は私が地域の共同作業を見せたいという想いがあり、普段はやらない雨の日に稲刈りが出来るよう事前にわざわざ準備していただき感謝しかありません。私は活動も移動中も宿泊も参加者と一緒で気を遣っていたのですが、活動中は地域の人が気にかけて話しかけてくださったので私はちょっと休めて自分自身も楽しむことが出来ました。
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