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未経験からデザイナーになって一年半が経った。

「このままだとデザイナーになれないよ、グラフィックの基本が出来てないし、Webであっても出来ないと思う」

こんにちは!midoriです!
いきなりですが、職業訓練校に入ってすぐの頃、知り合いのアートディレクターの方からデザインのフィードバックを貰った際に頂いた一言です。
当時、初学者の自分にはかなりきつい言葉だなと思いながら、新しい挑戦をする時の人から言われる「あなたには出来ない」を覆さなきゃならない。しかし、いまの自分はスキルも知識も全然ないから全て勉強と制作に時間を費やす。
嫌だなという気持ちともうやるしかないの気持ちで揺れ動き、肉体的にも精神的にかなり疲弊しながら取り組んでいたのが懐かしいです。

そうして僕はデザイナーになりました。
なかなか取れない棘のようなことばは業務や個人的な取り組みで少しだけ取り除けたような気がします。
今回は、デザイナーになって一年半になった自分が仕事、プライベートで取り組んできてよかった事についてお話します💡

人から言われて変えようと思って取り組んだ事や個人的に気づくきっかけを養う為に取り組んでいた事もありますので、なにかしら参考になれば幸いです🍀

仕事で取り組んできたこと

・レタッチ
デザイナーとして最初の業務は、レタッチ(写真の編集・修正)でした。
内容はクライアント様からの要望によって修正の細かさ、枚数は大きく変わってきますが、おおまかにはPhotoshopを使用し髪や肌や服の色味の修正を行い、納品する業務です。(多い時で月に600枚ぐらいは修正してたと思います)

僕はデザイナーになる前から個人でクライアントワークで写真を撮影したり、写真作家として活動をしたいと思って写真の色味の勉強しつつ、個人制作をしておりました。思い返すと、この頃からデザインを意識してちょっとずつ考えながら取り組んでたのかなと思います。
参考までにクライアントワークで撮影してた頃の写真を掲載します。

いままでは自分で撮った写真を修正していた為、他のカメラマンの方が撮影したデータを頂き、編集・修正する事は初めてでした。その為、最初の2,3ヶ月ぐらいは肌のトーンや髪の乱れの修正をするのにとても苦労しました….写真の修正はただ肌をツルツルにしたり乱れを直すだけの修正するだけでは、どうしてもその部分だけ浮いて見えてしまうからです。
「うーん、なんかやけにキレイ過ぎる」「あ、ここ明らかになにか修正したな」と分かってしまい、何度かチェックバックを頂いては再修正をしておりました。

→改善する為に行ったこと
部分的に浮いてしまう事と再修正を無くす為に、まずは社内の先輩の過去のレタッチデータをチェックしました。そのデータだけ見て参考にしても同じようには出来ないので、クライアント様の傾向に合ったファッション雑誌のモデルさんを片っ端から調べて、どうなると不自然な写真に見えるのか?見比べながら修正に取り組んでいました。

よく読んでいたファッション雑誌を3つ掲載しておきます。
特に髪の流れや重たくなりそう(毛量が多く見える)部分はどんな風に見えるのか参考にしています。


→→ここからさらに個人的にやったこと
・仕事以外でもレタッチをする為に写真を撮りに行った

ここからは完全に趣味の領域ですが、業務で取り組んでいない時に感覚を忘れてスピートやクオリティを落としたくなかったので自分で写真を撮りに行って、レタッチするようにしました。

「業務時間内だけだと上手くなるスピードが遅くなるし、もっと出来るようになりたい…!」
僕は好きな事だったら生活に組み込んでも嫌いにはならないスタンスだったので、何かを大きく変えるなら生活にも上手に組み込んで行おうと思いました。

また、デザインの事も考えて取り組みたい。
そう思ってレタッチ以外にもデザイン力を磨く為に、撮影する内容もデザイン要素を含めたコンセプトで行ってます。(色味は被写体によって毎回変えてます)

こうして、息を吸うように何百枚も撮影してレタッチを繰り返した結果、短納期のレタッチが来てもスムーズに対応が出来るようになりました。
ある意味、これも一つの自走力の考え方なのかもしれないです。

・グラフィックデザイン
レタッチ業務に慣れてきた頃、紙媒体のPOPやチラシの制作を行いました。
おおまかには写真のトリミング・修正、テキストを組み合わせて、印刷チェックを行い、入稿する流れになります。ここではIllustratorとPhotoshopを組み合わせて制作をしておりました。
最初に先輩デザイナーの制作している様子を見た後、説明を受けて進めるのですが、自分が操作している速度とトリミングの質が100倍ぐらい違うんじゃあないかと思うぐらい衝撃を受けました。
「いやいやショートカットの入力が速すぎて、ここで何の動きしているんだ….」
覚えるまでモニターにショートカットの付箋を張り、都度聞きながら制作していましたが、ここでも業務内だけでは基本は出来るようにはならないと思い新たに取り組みを考えました。

→改善する為に行ったこと
そして、考えたのが業務終了後に3ヶ月ぐらいはinstagramのストーリーサイズで毎日投稿を制作しました。
ここでも、写真は自分で撮影してトリミングしています。
ここで大事にしたのは、自主制作でありながらトンマナを意識したフォントとサイズ感を見つつ制作する事です。

最初に制作して投稿したストーリー


実際の管理フォルダ

ここで操作の速度とトリミング、よく使われるフォントと組み合わせを書籍と照らし合わせてました。

本当は1年間続ける予定でしたが、途中からこのサイズ感ではレイアウトが同じになってしまい、サイズ感を大きくする必要があるとのと、操作速度がある一定以上速度が上げられた為、一時中断しました。
その後はデザイン書籍を読んてトレーニングをする方向に切替えております。インプットしながら気づきを感じた時にアウトプットする用でまた投稿し始めようと思います。

プライベートで取り組んだこと

・まずは自分から人やモノとの関係を作りに行く
僕は社交的な人間ではありませんし、集団の中で孤独を感じる時は「うわあしんどいな」と思ってしまう方です。なのに、しんどさよりも好奇心が勝って動いてしまう矛盾した傾向があります。
自分から動いて作った関係性や制作物は最初は全然上手くいかないですし、不慣れな感じがありますが、その後の自分を作り上げていく要素ばかりではないかと思い、受け身で居続けて生きていくのはもったいないなと考えました。
人から与えられた環境や人間関係だけでなく、勇気を出して一歩前進して自分から関係を作りにいく行動を起こしていこうと思いました。

その一つがリアルイベントにひとりで参加してみることです。
誰かと行ったほうがよいのでは?と思う方もいますが、毎回一緒に行く方がいるとは限らないからです。ひとりで行く事になっても臆せず行ってみることで行動しない機会を減らして新しい場所に行く経験を養えます。

しかし、リアルイベントはひとりで行くだけでは何も起きません。自分から何か行動を起こさなきゃ基本的にそのままです。
稀に運良く誰かが気づいて声を掛けて頂ければ良い方ですが、それを待ち望んでずっと受け身になって、気がついたら自分は独り、居づらくなる場所になっている。せっかく来てみたかったイベントなのに、なぜか逃げたい気持ちが生まれ、帰りやすくなったタイミングで今日聴いた情報だけを抜き取って逃げるように去る。はてリアルイベントとはなんだったのか…事案になります。

なので、最初は下手でも何か合わなそうだなと先入観があっても気になったら一度は自分から話掛けに行くことをしています。自分から動いたことっていい意味でも悪い意味でもかなり記憶に残ります。もし全然ダメだった経験になったとしても、部分的に良かった事はあったか?次に活かすようにどう動けばよいか?も真剣に考えられますし、他の巡り合わせがあった時に何かしら活きてきます。「ダメだった」を引きづり過ぎない事が良いのかもしれないです。
※たまにあの時、何を言ってるんだ自分だと思い返してああああとなります。

僕がリアルイベントに行く際、お守りのように見ている記事です…😇


・場所を問わず展示会に行く
会社での業務にちょっと慣れてきた頃、そもそも作る以前に「観る目や知識が養われていないな」と思い展示会に足を運び始めました。
展示会に全然行ったことがなかった自分は行くハードルを下げる為に、最初は興味が合いそうな内容だったら友達と一緒に行き、慣れてきたら一人で観に行くようにしてました。展示を見つけたらすかさず、先にスケジュールに入れておくと忘れずに展示をいっぱい観に行く日が作れます😌

入れすぎると脳が追いつかなくなるので、一日4,5個までにしてました。



様々な展示作品を観ては、「なんでこんなに美しいデザインに見えるんだろう…?」や「この作品を制作した意図が気になる…」と思い、作品を購入した際に作者の方に聞いたりしていました。
また、展示は色々な方が携わって制作されているので、デザインは?写真は?コピーライターは?誰が携わっているかも調べて知識を増やしていました。

デザイナーになってからの期間で数えたら100以上の個展や大型の展示を観ていったと思います。

その中でも印象に残っているデザインに関する展示を掲載します。


人から言われて変えたこと

・声が通りにくくて聞こえない。
お恥ずかしながら僕は声が通りにくいほうです。ガヤガヤしている飲み会や複数人での通話している時に聞き返される事が多々ありました。聞き返す側も聞き返される側も一度会話が止まってしまうので、自分で改善出来ることを始めました。

参考にしている記事を掲載しておきます。


・その時に欲しかった作品集やデザイン書籍は少し高くても買って読んだほうがいい。後回しにすると買えなくなっているし、それが自分の財産になる。
デザイナーになって1年経った頃にデザイナーの先輩から言われた事です。お金も少し溜まってきた頃だったので、気になる作品や書籍はポチポチ買いまくりました。個人的に買ってよかった作品集と書籍も紹介します。


・あれ…気のせいか丸くなったような…
これは友達からです。来年は痩せます…


終わりに

長くなりましたが、ここまで読んで頂きありがとうございました!
他にもサイトトレースやnotionでのブックマーク管理、コーディングの事も書こうと思いましたが、かなり長くなりそうなのと、既に他の方が書いている内容だったので省略しました。

来年も負荷と好奇心の盛り込みの年にしようと思います。
良いお年を…!👋

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