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もうすぐ仏検🇫🇷 「仏検に受かる」勉強法で本当にOK?

Bonjour!
11月になりましたね。早いもので今年も残すところあと2ヶ月。

仏検の秋受験が11月17日に迫ってきました。
私のクライアントさんも追い込みで勉強されています。

仏検は春・秋の年2回受験、ご自分のレベルの指標として、また一つ上のレベルを目指して頑張ろう!と思えるとても良い目標にできると思います。

ただ、一つ気をつけていただきたいことがあります。
日々の学習が「仏検のための勉強」になっていませんか?
ってことです。

え?仏検受けるんだから仏検のための勉強じゃダメなの??

と思われるかもしれません。

確かに、受かるためには仏検の傾向を知り、そこを重点的に勉強するというのは悪くないんですが、
仏検の5級、4級はほとんどがマークシートの問題で、基本的な文法事項を覚えてしまえば、発音ができなくても(読めなくても)点が取れてしまう問題が多いです。

例えば過去問にこのような問題が出ていました。
Pierre et ses amis (   ) ensemble.
① déjeune ② déjeunent ③ déjeunons

主語がPierreとses amisなので、つまり「彼+彼の友達」=3人称複数
ということがわかれば、答えは②と回答できます。

でもこの②、正しく発音できますか?

フランス語の学習を始めたばかりの人は必ずと言っていいほど
déjeunent の最後の”ent” も発音してしまって「デジュナン」と読んでしまいます。

大学時代、何度も先生が言っているのに一向に直らない生徒が多くて、先生がブチギレたことも💦

3人称複数形のentは、形上ついているだけで、絶対に読みません!!

なので、déjeunent の発音は「デジュンヌ」となります。
発音は3人称単数と同じなんです。発音は同じだけれど、単数・複数を区別するために綴りが異なります。

これを字面で、ent = 3人称複数 と覚えることは可能です。

でも会話でentを発音して話してしまったら、フランス人から「?」という顔をされることでしょう。最悪の場合、通じません。

ご自分で学習を進めていて、セッションの時間が短く、進捗状況と学習方法の提案が主なクライアントさんと、
毎週しっかり発音までセッションで確認できているクライアントさんでは、
初めてフランス語を勉強し始めてからの期間はほぼ同じ(4〜5ヶ月)ですが、
発音に関しては本当に全然違うし、上達のスピードも全く違います。
後者のクライアントさんは来月すでにDELF  A2を受験する予定です。

正しい発音がなぜ必要かというと、リスニングに影響するからです。
発音が理解できていないと、聞けないんです。
それはそうですよね。自分の発音と相手の発音が違ったら、同じ言葉とは思えないわけなので。

子音を発音しなかったり、リエゾンやエリジョンが発生するフランス語は、
正しい発音がわかる=リスニングができる
ことに直結します。

これは学習初期から徹底的に頭に入れておくことをおすすめします。
最初に我流でやって仏検には受かったとしても、後から我流の読み方を直すのは、すでに癖になっているものを直すのでめちゃくちゃ大変です💦

あなたがフランス語を学習する目標って、
仏検に合格することではないはずです。

きっと、
・フランス人と話したい
・フランス語で映画を見たい
・留学していろいろな国の人と交流したい
・フランス語を使って仕事がしたい

ということなのではないでしょうか。

最終的には、フランス語でのコミュニケーションが目標だと思うので、その点をぶらすことなく学習方法を考えてくださいね!

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