
よく使う構文"so that"と " in order to"の使い分け
皆さんこんにちは!NYの音楽家、英語コーチのみどりです。何語でも、言語ってその単語や表現の持つ特性とかニュアンスがあって、なかなか辞書ではそれがわからないことが多いですよね。そんなとき、必要なことは、やはり、いくつかのパターンを繰り返し使ってみて、そのニュアンスの違いを体験すること!
体験談の例を言いますと、私、高校3年生の時にSAT(アメリカの高校生たちが受ける大学受験のための一斉試験)を受けるためにそのための塾に通っていたんですね。私は高2の時にはアメリカの大学受験を決めていましたから(親びっくり 笑)。そして、熟生はもちろんアメリカンスクールやインターナショナルスクールの生徒で、英語が母国語。そんな中、授業はちんぷんかんぷん、テストもちんぷんかんぷん。でも何とか、先生に当てられた時にはそれらしいことを言おう、言おう、と必死で、知っている表現をひたすら使ってみる毎日でした。
ある日当てられた時、わからなくて(いつもでしたが)、でもそれを"I don't know"以外の言い方で言ってみたくなったのです。←少しでも英語喋れそうな雰囲気演出したかった。そこで、" I have no idea."と言ってみたんです。そしたらクラス中が爆笑して。笑!私の中では、"I don't know" も"I have no idea."もおんなじ「わかりません」だったのが、その爆笑の反応を見て、「あ、きっと全然検討もつかない、っていう意味なんだ!」と理解しました。
そうやって使ってみて、反応をみて、それで学んでいく。それが一番身につきます。大丈夫、今の時代は多様性重視の時代。英語を母国語としない人たちとのコミュニケーションも過去よりもっと身近になってきています。きっとあなたの間違いにも優しく接してくれる人が多いはず。私の留学初期時代も、優しく間違いを教えてくれる人ばかりでした。
ちなみに、日本語では、「わかりません」と言いますが、直訳英語の"I don't understand."はこの場合は使いません。詳しく説明すると、"I don't understand"というと、意味がわからない、というニュアンスです。例えば、授業などで、"What is the main idea of this chapter?"という質問を受けたとしましょう。それに対して、"I don't understand."と言うと、本の内容がほとんどわからない、という印象を与えます。一方、"I don't know."は、本の中身はわかるけれど、そのチャプターの一番重要なことが何かはわからない、ということになります。なかなか最初は気づかないですよね、こういうニュアンス!
前置きが長くなりましたが、本題の"so that"と"in order to"の使い分けです。この二つを使った文は会話でも文語でもとてもよく使います。目的を表すというのは同じです。それぞれ、後にくっつくのが、主語述語を持った文なのか(前者)、動詞がくるのか(後者)でまずは使い分けます。例を見ていきましょう。
I decided to cancel my dinner plan so that I recover from the cold.
I decided to cancel my dinner plan in order to recover from the cold.
どちらも同じ目的を述べています。でも違いがあるんですよ、ニュアンスに。in order toを使った方が、その目的がより強調され、真面目さを増します。なので、シチュエーションによって、カジュアルな場合はso thatを、フォーマルだったり書き言葉の時はin order toを、という感じで使い分けができます。ちなみに、もちろんin order to ではなくて、to のみもよく使います。in order toの方がフォーマルさとシリアスさがあります。ちなみに、目的を表す言い方は他にもあるんですよ〜。"for the purpose of (~ing)", "so as to"は両方ともフォーマルな場面で使います。
どうでしたか?こういうニュアンスのちょっとした違いを体感すべく、ぜひぜひ使ってみて、会話相手の反応と自分の感じる雰囲気を含めてどんどん感じて、ものにしていってください!