フィジカルアセスメントとコーチング
ここのページを見てくださる方は、看護師の方が多いと思うので、「フィジカルアセスメント」という言葉はご存知かと思いますが、知らない方のために説明しますね!
フィジカルアセスメントとは、問診とフィジカルイグザミネーション(視診、触診、聴診、打診)を用いて、身体的健康上の問題を明らかにするために、全身の状態を系統的に査定することです。
「フィジカル=身体的な」「アセスメント=情報」を、意図的に収集して、判断して、共有する思考過程を意味します。
医師は診断を確定するために身体診察を行いますが、看護師は「必要な看護ケアを明確にし、根拠に基づく看護ケアを行う」「実施した看護ケアを評価する」ためにフィジカルアセスメントを行います。
患者の訴えは、臨床ではよく耳にすることばかりです。その中から命に関わるのか、緊急性はどうなのか、最悪な場合どう動くのかをイメージするスキルを高めていく必要性があります。
看護師の仕事って、改めて本当にすごいと思います。
医師の診断はもちろん必要ですが、看護師の方が患者さんと接する時間も長く、「異変に気付きやすい」存在です。
私が病棟勤務していた頃、泌尿器科で入院していた患者さんでしたが、食事中突然お箸を落としたことがありました。
そのとき、「あれ?」と違和感と胸がざわつく感じがして、観察すると、呂律も少しいつもと違う気がしたのです。
すぐさま主治医に報告し、「脳梗塞」が見つかったという経験があります。
この、「なんかいつもと違う」という感覚は、「看護師の特殊能力」のようなものだと思っています。
毎日患者さんを見て、基礎疾患の症状だけでなく、全身状態を常に観察し、アセスメントする習慣が、そのような「違和感」に気付けるようになってくるのです。
そんな能力は、コーチングセッションをしていても、活かされることがあります。
クライアントさんとお話しているとき、「あれ?なんだろう、この違和感は・・・」と感じることがあります。
そう感じたときは、素直に伝えます。
「あの、お話を聞いていると、なんだが胸がざわざわする感じがするんですが、何なのでしょうね・・・。」
そう伝えると、クライアントさんは、「あ、今、夢を語っているけど、本当にやりたいのか、実は迷っているんですよね・・・。」
と答えました。
私は、セッションの中で、“今ここ”に感じる思いを大切にしていて、話をうかがいながら、自分の呼吸を意識しています。
自分の呼吸に意識を向け、“今ここ”を感じることで、相手のちょっとした変化に気付くことができます。
そしてそれを素直に伝えることで、さらにセッションの深みが増すのです!!
それが、クライアントの思ってもなかったことでも、「もしかしたら、そういう思いもあるのかな?」とか、「なぜそう思われたのかな?」と、新たに別の視点から考えるきっかけにもなります。
そんな、“今ここ”を大切にして、感じたことを伝えるというセッションを、体験してみませんか?(^^)
コーチングは、教える方によって、いろんな方法ややり方があります。
コーチと合う、合わないももちろんあります。
私のコーチングがまったく響かない人も中にはいるかもしれません。
まずは話してみることから始めませんか?
お気軽にお問合せください(^^)/
https://nursecoachingsakura.jp/