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月ノ美兎1stアルバム「月の兎はヴァーチュアルの夢をみる」を聴いたはなし
はじめてのアルバムのほぼすべてが初出しってすごくない?(9か月振り2度目)
これはお出し出来てなかった樋口楓さんの1stアルバム「AIM」でも感じたことなのですが、”アルバム”というとシングル曲を集めて数曲程度のアルバム曲を内包する形態を私はイメージしていました。
一般的なアーティストと違いコンスタントにシングルで曲を出して来ていなかったとはいえ、いや、だからこそ10曲中8曲が新曲という形はすごい。
すごくない???
すご~~~~~~~い!!!!!
テンションが小学生くらいレベルダウンするくらいにはすごい。
曲を作ってくださっている方々もそうそうたるメンバーですごい。
……と言いつつも、そこまで音楽に明るくないわたしは作詞・作曲メンバーが発表された際の委員長の反応やコメント、ネット上のざわめき具合からと、あとから調べてすごさを知った口ですけども、すごい、すごかった。
すごい、という小学生並の単純な感情の勢いのまま1曲ずつ感想を書いていきたいと思う。
1.月の兎はヴァーチュアルな夢を見る
歌詞カード(この言葉自体久々に言った気がする)に書いてあるのはたった一言。
”月の兎はヴァーチュアルな夢を見る”
聞いてみると、確かに最初から最後までこの1単語のみで構成されている曲。
委員長の声を音の一つのように扱って作られた曲。
壊れたラジオのような音と委員長の声が不安定なリズムで流れていくのに少し怖さも感じるけれど、だんだんとリズムが気持ちよくなっていく、摩訶不思議な曲だと感じた。
アルバムにはよく取り入れられる、イントロ曲だと思われる曲。
私はイントロ曲のあるアルバムが好きで、アルバムという世界観をまるで物語のあらすじのように表してくれるものだと思っている。
この曲も不安定なリズムで奏でられる曲がバーチャル、いやヴァーチュアルに生きる月ノ美兎との交信が今からはじまるんだと感じられてよかった。
2.それゆけ!学級委員長
この曲は昨年10月に既にシングルCDで発売済みの曲の収録。
委員長が再三名前を出しているササキトモコさん作詞・作曲のこの曲。
わたしは熱を入れて同じ曲を短期間に延々リピートして聞きがちで、その後はぱったり聞かなくなって次へ……となりがちなのでアルバムで久しぶりに聞いた。
やっぱり好き~~~!!!
なんというかmoon!!に次ぐ代表曲というか、月ノ美兎のPOPで可愛い部分を前面に押し出したいい曲だよなぁと改めて感じました。
3.ウラノミト
この曲はアルバム発売前に先駆けてMVと共にフルが公開されていたため、その頃から鬼・リピートしていた。
改めてCD音源で聴いて思った事。
1stライブ1曲目でイントロ流してくれ~~~~~~!!!!!
イントロの入りのとんでもないイントロ感、これから起こる事へのワクワクの入り口感が半端なく好き。
ウィスパーボイス気味の歌詞が少し色っぽさもあり、かわいさもあり、委員長の歌声の良さを120%活かしたいい曲で大好き。
4.光る地図
ビカビカビカチカチカチカ!!!
突然気が狂ったわけではなく、いや狂ってるのかもしれないけどそんなイメージの曲。
中毒性のある電子ドラッグのような聞き心地のサウンドの中に委員長の高音が良く映える。
まるで90年代のアニメで想像されていた近未来の電飾バチバチの街並みの中、街灯モニターに映し出された委員長の歌声が響き渡るようなそんな世界を幻視した。
作詞・作曲を担当される長谷川白紙さん、知識不足で存じ上げなかったけれど、絶対好きになるんだろうなという予感がする。
5.浮遊感UFO
この曲がこのアルバムNo.1わたし賞受賞です!!!!!
サウンドがまず好きだし、委員長の歌声とのマッチ具合も好き。
少し寂し気で、タイトル通りの浮遊感があるふわふわした歌声。
以前委員長が歌っていたOs-宇宙人が何回聞いても頭に思い浮かぶふわふわ感。
こういう囁くような歌い方の委員長が私は一番好きなのかもしれない。
6.みとらじギャラクティカ
この曲は8月1日ににじさんじとして行った、「にじさんじ AR STAGE
“LIGHT UP TONES”」のDay2でライブVerとして先に公開されていた。
ライブでは息も切れ切れになるほどのアップテンポで駆け抜けるように歌い切ったこの曲。
ライブで聴いた時点でもう好きでアーカイブ期間いっぱいなんどもなんども聴いていた。ので、先述したように熱しやすく冷めやすい私はそこまで聴きこまないかな……と思っていたのですが、
アルバムバージョン全然違うし全然最高!!!!!
ライブバージョンとテンポも声色も、ライブでは話題になった洗濯機が出てくる演出の部分も結末が爆発→水漏れと変わっていたり、もうこれ別の曲だ。
サビ部分の「今日もヤバイやつらだらけ」とか「ヒアウィーゴー!」とかの部分の声の出し方が可愛い一方で、ラップ部分は小気味よいまるでいつもの雑談を聞いているような聴き心地だったり、水漏れの効果音を全部わたくしでやったり、本当にみとらじらしいカオスがたっぷりの曲で大好き。
前述LIGHT UP TONESでは参加したライバーにゲスト参加して貰ったり、合いの手を入れて貰ったりしていたので、1stライブではどんな演出で来るのか、そ楽しみでならない。
IOSYS作詞・作曲というのを後から知って、血は争えないな……と古のIOSYSサウンドが大好きだった自分を振り帰りもした。
7.部屋とジャングル
アップテンポで飛ばしてきたアルバムの閑話休題のような1曲。
わたしはアルバムとしてテーマが定まっていて曲順まで込で一つの作品になっているのが大好きなんですが、この曲がここに入ってくるのがまるで委員長のライブを観ているような気分になって非常にグッド。
8.ウェルカムトゥザ現世
前の曲で休ませてまたぶち上げていくぅ~~~~~!!!!
行ったことないくせにアニクラみたいなノリが大好きだし、そういう場ではちゃめちゃに映えそうな一曲。
元来、アニソンロックが自然と身体が動き出すくらいにはすきなのでぶっ刺さりの一曲。
個人的に好きな部分は「キャ!♡」の可愛さと「事件、です」の迫真具合。
作詞・作曲はあのJUDY AND MARYのTAKUYAさん。
先日アップされていた制作裏話からしてロックで笑ってしまった。
9.NOWを
最初から最後までラップという、色んなライブや歌枠や歌ってみたをやってきた委員長の中でもはじめての曲調。
作詞のいとうせいこうさんはもちろん存じ上げていたけれど、それはあくまでタレントいとうせいこうのほうで、アーティストいとうせいこうは全然知らないまま生きてきました。
付属Blu-ray「おまけのTV」に寄せたいとうせいこうさん本人のコメントによると、むずかしいラップでライブで絶対面白くなるとのことらしく、この曲の最大のポテンシャルはきっとCDでなくライブで発揮されるんだと思うと、CDだけだとまだこの曲がピンときていない私は、ライブでどのように仕上げてくるのか、聴くのが楽しみで仕方がない。
10.Moon!! (Avec Avec Moonlight Power Pop Re-Arrange)
やっぱMoon!!なんすわ……。
何回何十回何百回聴いても色褪せないすり減らない委員長のテーマソングと言ってもいい曲のアレンジ。
アレンジのかかり方が私好みのクラブで流れたらぶち上りそうなやつ。
文中で何度も言ったけれど、一つの作品としてのアルバムの終わりにMoon!!を持ってきているのが本当に良くて。
「それゆけ学級委員長!」がOPなら「Moon!!」はEDにピッタリ。
本当に聴いた後の気持ちよさが最高で、そのまままたリピートで最初から最後まで聴きたくなってしまう。
おわりに
おまけのTVを見ていて、作詞・作曲をしてくださっている方々の委員長の評価が本当に高いと、以前から感じていて。
それは配信者月ノ美兎としてもそうだけれど、アーティスト月ノ美兎としての活動にも期待してくれているもので。
ごちゃごちゃだけどいつも見終えた後の気持ちよさはある委員長の配信と同じで、ごちゃごちゃのジャンル様々な曲の集まりなのに聴き終えた後の気持ちよさがある今回のアルバム。
こんな活動が今後も続いていくのかな、と今からワクワクしている。
月ノ美兎委員長が見せてくれるヴァーチュアルな夢にこれからもどっぷりと浸かっていきたい。