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10月24日 恵比寿 いま、辛いことがある人へ

15年前は毎日死にたいと思っていた私だが、


最近、幸せだなと思って涙が出る。


昔話ですが、高校生の頃、本当に歌手になりたくて。高校卒業後は、音楽の専門学校に行きたかった。


だけど、私には天性の才能はなかった。中学生の頃に地元にのど自慢が来て、意気揚々と参加したけど、鐘はひとつしか鳴らず、高校生になって自宅で歌おうとすれば、毎日のように声がひっくり返り、うるさい!と親に怒鳴られる。


そんな私の微妙な歌声を365日聴いていた両親は言った。


「そんなの仕事にならん。あと、大学に行け。その方が潰しがきくぞ。」


その時は恨んだ。なんで私の好きにさせてくれんのじゃ。金くらい出してくれよ、と。(なかなかゴーマンだ)


だけどわかってた。音楽の専門学校の体験入学に行って、才能のある子ってやっぱいるよな、とか、下積みが長い子はやっぱすごいな、とか。自分が向いてないなっていうのは知ってた。


だからやめた。歌手になるのは諦めた。歌の次に、2番目に好きだったファッションの道に進むことにした。絶望も多かったが、振り返ってみると、大学卒業後、いまに至るまで、ファッションは私に仕事をもたらし続けてくれている。


そう。あの時歌手になることを諦めてよかった。おかげで、いま、こんなに幸せに暮らしている。大学に行ったおかげで、できた仕事もある。歌を選んでいたらそれはそれで幸せだったかもしれない。だけど、服は一生趣味のままだったかもしれない。そう思うと、過去の汚点や悔しさは、すべて必要なものだったんだな、と思うのだ。


幸せすぎて、泣く。大好きな周囲の人が、もっと大好きになる。

生きていてよかった、と今は心から思う。


17の時に、本気で死のうと思ったことがある。恋愛も、人間関係も、親との関係も、学業も、将来も、人生に行き詰まったと思ったのだ。


だけど、2階に自宅のあった、千葉のベットタウンにある、駅徒歩2分の、まあまあ洒落たマンションの11階から屋上に続く階段から、その階段のパイプの策を超えて、コンクリートへ飛び降りることが、どうしても、怖くてできなかった。怖すぎて、泣いた。


その当時は、私には死ぬ覚悟もない、くそ、生きるしかないのか、と本当に悔しく情けなく思った。そして同時に、死ねないなら生きよう、と決めた。


あのどん底があるから、今が、ある。


あの時、生きる覚悟を持って、よかったなと、今は心から思う。


大好きな人に囲まれ、大好きな男性に愛され、大好きなクライアントさんから仕事をもらえ、好きな仕事ができ、憧れのブランドで買い物ができ、おしゃれに身づくろいできて。絶望期がいまは信じられない。人生はこんなに開ける。


いま、辛いことがある人へ。どうか諦めないでほしい。

人生は山あり谷ありだ。

辛い日もあれば、楽しい日もある。

雨もあれば、晴れもある。天気とおんなじ。


大丈夫。いま辛すぎるなら、未来はきっと明るいです。

どうか諦めないで、あなたらしく、好きなように、生きてくださいね。


あとは日記ね。

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