DJ機材、中古ってどうなの?DJを始めるときの費用はいくら? アナログ?デジタル?どっちがいい?①
DJを始めたいと思っている方で「潤沢な資金がないけど、機材の中古品は心配。」そして「アナログかデジタルかで迷っている。」といった方には、いつも「機材は中古でOK。アナログDJから始める。」ことをお勧めしています。理由は3つあり、今回はその1つ目です。
その①「アナログDJは比較的安価な資金で始められる。」
アナログDJはデジタルDJの機材に比べて安価に揃えることができます。今回は音楽を再生するのに一番重要なハードウェア、ターンテーブル/CDJの話を中心にします。
アナログDJで使うターンテーブルは、そもそも湿気がこもりやすいクラブや、屋外フェスティバルという過酷な環境で、いつでも問題なく動くことを前提に設計されています。また、音楽を再生するときに一番消耗するのは、レコード針=交換可能ですから、ハード自体に経年劣化が起こりにくい構造になっています。そのため、中古市場のターンテーブルは、大体のものが購入した後も長く使える可能性が高いです。
とはいえ、できればターンテーブルは有名楽器店の中古品を自分の目で確かめ、問題があった場合の対処法や連絡先も店員さんに聞いておきましょう。ちなみに筆者のターンテーブルも25年前に楽器屋で中古で購入したTechnics SL1200 MK-2ですが、まだまだ現役です。ミキサーはメルカリなどで販売されているVestax社製、2ch、3バンドイコライザー付きのもので十分です。Vestaxを推すのは、中古市場でのアイテムの豊富さと、ブランドに信頼があるからです。
一方、デジタルDJの機材について、あえてお勧めする場合、「新品一択」といわざるを得ません。なぜならデジタルDJの再生機であるCDJは、とても精密な機材だからです。経験談ですが、中古で買ったばかりのCDJを友人の結婚パーティーでのDJプレイのために持ち込みました。運搬の際に壊れてしまったのか、リハーサルでうんともすんとも言わず、慌てて新品のCDJを楽器屋で購入する羽目になった。という苦い思い出があります。予算がなく機材をレンタルすることもできなかったため、結果として多額の代償を払う結果になってしまいました。
中古CDJを個人取引で購入した場合は保証期間はありません。有名楽器店の中古保証期間でも最長で3か月です。3か月といえばDJの練習を始めてやっとCDJの使い方が分かったころでしょう。保証期間外に不具合が出てしまった場合の修理費用と、最悪、修理不可能となった場合の心理的ダメージは計り知れません。
下の表はあくまで一例です。目安としていただきたいのですが、アナログDJだと相対的に安価に始められることがわかります。ヘッドフォンは、家の練習だけなら、手持ちのイヤフォンからでも始められます。