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【DJ】自分がなりたいDJの種類を知って最短距離で一人前のDJになろう! 4つのDJスタイルとオススメ機材
私がDJを始めた90年代後半とは違い、今では「DJ」も様々な種類とプレイスタイルが存在します。そのため自分のなりたいDJのプレイスタイルを知り、それに適した機材で練習することが、一人前のDJになる最短ルートです。
今回は4つのDJの種類と、まず揃えるべき機材をご紹介いたします。
1. DJの種類:4つのスタイル
DJの種類は大きく4つに分類できます。クラブDJ、ターンテーブリスト、ライブDJ、ホームDJです。
「クラブDJ」はナイトクラブを中心にDJ活動します。「ターンテーブリスト」は2つの曲で新しいビートやメロディを生み出す「ビートジャグリング」を駆使しDJの大会で高みをめざします。「ライブDJ」はバンドのメンバーとしてDJをつとめるので、ライブハウスが活動の拠点です。最後の「ホームDJ」は自宅でのDJ活動をオンライン上で披露します。
2.クラブDJ:ダンスフロアのプロデューサー
「クラブDJ」は皆さんが最もイメージしやすいDJの種類だと思います。ナイトクラブの暗いDJブースで、黙々と曲と曲をつなぎ合わせながら、フロアのテンションをコントロールしています。最近では「とんかつDJあげ太郎」で大きくフィーチャーされました。
クラブDJとしてナイトクラブで出演する方法は「ゲストDJ」と「レジデントDJ」があります。「ゲストDJ」は他のDJ仲間などが主催するパーティーに呼ばれて参加します。最初はこの方法でDJデビューする方がほとんどではないでしょうか。一方「レジデントDJ」はナイトクラブ専属で契約しているDJで、定期的に開催されるパーティーに必ず出演します。
レジデントDJを目指すには、DJのスキル以外に集客力も求められます。そのため、DJ仲間のパーティーには頻繁にゲストDJとして出演して自分のDJイベントの告知をしたり、お客さんと仲良くなったりするためのコミュニケーション力が試されます。
クラブDJを目指すなら、DJセットはPioneerのCDJ2台とDJMシリーズが最適です。理由として、この組み合わせが日本のほとんどのナイトクラブで採用されているからです。機材の使い方さえ覚えてしまえば、日本のどのナイトクラブでも、家で練習する時と同じ感覚でDJができるということになります。
3.ターンテーブリスト:ビートの曲芸師
「ターンテーブリスト」は2つ以上の音源をつかって1つのビートやメロディを生み出す技術をもったDJです。最近ではテレビでよく見かけるcreepy nutsのDJ松永が有名です。
ターンテーブリストはスクラッチとフェーダーを駆使して、曲芸のようにグルーヴを生み出す技「ビートジャグリング」を武器に観客を沸かせます。ビートジャグリングはそれだけで一つの競技になるほどの人気で、その一つに「DMC」という世界規模の大会がありますが、先に紹介したDJ松永はこの大会の世界チャンピオンです。
ビートジャグリングは汎用性の高いスキルで、この技をマスターすればナイトクラブでもバンドでも、DJとして出演しやすくなります。なぜかというと、ビートジャグリングは突き詰めれば、複数で同時に流れている曲・音を1つの曲のようにミックスするテクニックだからです。
このビートジャグリングにおすすめの機材は、ターンテーブル2台+2系統のDJミキサーです。2台のターンテーブルを交互に操作するため、DJミキサーはスリムな方がスクラッチの取り回しがしやすいです。
4.ライブDJ:バンドサウンドの名脇役
「ライブDJ」は、バンドなどグループの中で「DJ」のパートを担当し、ライブハウスやコンサート会場でバンドの他の楽器に併せてDJプレイします。アーティストで言うとTRFのDJ KOOやSEKAI NO OWARIのDJ LOVEがライブDJにあたります。
ライブDJとしてバンドでステージパフォーマンスするには、DJのパートを募集しているバンドを探す方が近道です。具体的にはウェブサイトやSNSでバンドメンバー募集を検索する、ライブハウスのエントランスにあるメンバー募集の告知ビラを探すなどです。
バンドの中でのDJの役割に求められるのは、サウンドエフェクトとしてスクラッチやパーカッションを曲に加えたり、リズムセクションに厚みと独特のノリをもたせるためにブレイクビーツをいれるといった演出です。またバンドメンバーとひとつの楽曲をつくるため、創作活動の中でバンドメンバーとよくコミュニケーションをとることが大切です。
機材については、ターンテーブルとPCを使うDVS(デジタルヴァイナルシステム)なら、レコードを使うため、見た目で「DJ」の格好がつきます。またPCを使うため曲の最中にレコードを替えることなく、様々な音源をあつかうことができます。具体的にはターンテーブル2台と、DVSに対応したDJミキサー パイオニアDJM-S11、アプリはseratoかTRAKTORのセットであれば、様々なバンドサウンドにも対応可能です。
5.ホームDJ:クラブカルチャーのゲームチェンジャー
最後の「ホームDJ」は、自分のDJミックスをyoutubeやsound cloudなどのネットで配信してオーディエンスとコミュニケーションします。最近ではオンラインのクラブスペースも増えてきており、DJが実際の会場に足を運ばずとも、世界中の人に自分のミックスをライブ配信でます。
ホームDJは目的によって流すコンテンツが大きく変わります。例えば、自分のDJプレイで視聴者に盛り上がって欲しい場合は、自分のDJプレイを録画した動画をアップします。また、DJのテクニックをレクチャーする場合は、手元を中心に録画しながら説明文を入れたりと、趣旨によって方法が違う為、自分がオンラインで伝えたいことを見極めてから準備しましょう。
ホームDJに最適な機材はパイオニアのDDJシリーズです。DJミキサーと2つのジョグホイールが一体型のため非常にコンパクトです。ゆえにDJプレイを録画する場所を選ばず、準備にも手間がかかりません。またアプリケーションの録音機能が使えるので作品の編集が簡単です。
少しでも早く一人前のDJになるために、自分がなりたいDJのスタイルを知ることで、これからの計画が立てやすくなったのではないでしょうか? この記事で説明していることは、あくまで私の経験を基にしています。DJの種類については他にも様々な記事がありますから、一つでも多く情報収集して、最初の一歩を踏み出しましょう!