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【アナログDJ】ピッチ合わせを簡単にする方法「曲のBPMをレコードに貼る」

私がアナログDJを始めたころ、一番困った悩みは「BPMをあわせられない」でした。コツがつかめず、ずっとイライラしていましたが、これからお伝えする方法を試したところ、ピッチ合わせが簡単にでき、ミックスもそれまでと比べスムーズにつなげることができるようになりました。

同じお悩みのある方にオススメです。方法は簡単です。これから伝える3つの項目をご覧いただき、お役立てください。


1. 曲のBPMをレコードに貼る

曲のBPMを貼ることで、なぜピッチ合わせが簡単になるのか?理由は、次の曲のBPMが具体的にどれくらい早いか・遅いかわかれば、ピッチコントローラーの調整が正確かつ簡単にできるからです。例えば、今かかっている曲のBPMが125だとしましょう。次の曲のBPMが128なら、計算128/125=1.024、つまり次の曲は102.4%速いということがわかりましたので、ピッチコントローラーをマイナス2.4%にすれば数値上ではピッチが合うことになります、簡単です。

この計算には、計算機を使いましょう。スマートフォンかスマートウォッチの計算機アプリが便利です。また、ここで注意ですが、ピッチコントローラーの目盛りの数字は整数での表記ですから、0.4%など整数以下のBPM調整は目見当となります。そうすると若干ズレがでてきますので、そこは微調整して合わせていきましょう。


2. 用意するもの

必要なものはタックシール油性ペンです。タックシールとは事務作業で使われるシールで、書類整理のために使われます。アナログDJでは主にBPMを書いて貼ることに使います。ポイントは「黄色や白色など、暗い場所でも文字が見やすい色のシールを選ぶ」です。クラブのDJブースは思いのほか暗いため、文字情報が確認しづらいことがあるからです。私は直径1cmくらい、白または黄色のシールを好んで使っています。暗いところでも文字がよく見えて便利です。

BPMを書くためのペンですが、理由は「文字が消えることを防ぐ」ため、必ず「油性マジックの黒 細字」を使ってください。「油性」がポイントです。タックシールの表面のニスは水性インクをはじくものがおおく、そのため、うっかり水性ペンで書いてしまうと、DJプレイ中にこすって消えます。

また、タックシールは、曲が始まるポイント・ビートが入る部分をわかりやすくすることにも使えるため、頭出しもスムーズになります。


3. 方法

作業は次のように進めます。


曲のBPMを3回測りながらメモをとる

メモしたBPMをタックシールに記入

レコードに貼る


BPMは1分間に鳴るキック音の回数と考えてください。BPMを3回測るのはミス防止のためです。例えば、BPM120の曲に合わせる場合、次の曲のBPMが1でも違うと、大体15秒くらいで曲がズレます。そのためBPMの計測は、できるだけ正確にやりましょう。計測毎にメモを取ることでバラつきがあるかどうかがわかります。

タックシールへの記入ですが、ポイントは「百の位はあえて書かない。」です。理由は、DJ中に一瞬で次の曲のBPMを理解したいからです。例えばBPMが「125」なら「25」と書きます。テクノ・ハウスではBPMが100未満、200以上の曲はほとんどありませんから、この方法で混乱することはありません。

最後にレコードへの貼り付けですが、貼るところは、レコードの中心にある紙のラベルとレコードの音溝の間に貼りましょう。紙のラベルに貼ってしまうと、いざ剥がす時に紙のラベルまでくっついて剥がしてしまう恐れがあるからです。また、DJで使う時に見やすい角度で貼りましょう。これは実際にターンテーブルにレコードを置いてから貼るのがオススメです。

まとめ

ポイントは「BPMを正確に測る」「シールは明るい色」「ペンは油性を使う」です。今回お伝えした方法なら、ピッチ合わせの時間が劇的に早くなるはずです。そうすることで、よりミックス作業に集中することができますので、ピッチ合わせに苦労されている方は、ぜひ一度お試しください。


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