僕の世界。
たった一人。
たった独り。
「寂しい」という言葉が静かに響いた部屋で、ただただ義務のように薬を飲んだ。
苦しいという言葉だけで、僕の心を表したくない。
僕は、僕で生きることを失敗した。
「学校」という大きくて小さい世界で、僕は息を吸うことが自由にできなかった。
友達も先生も、何もかも敵に変換されていた。
はき違えた『愛』と、はき違えた『友情』が僕の世界で、淋しくいきてる。
「空気は読むものじゃない。吸うものだ。」というドラマのセリフが永遠にループする。
僕は少し、うれしかった。
ほんの少し、哀しかった。
読むことが当たり前の世界で生きていた僕は、そんな世界に憧れた。
僕の世界は息苦しい。
誰も自由に、生きていけない。
嫌だ、いやだいやだ。
僕の世界。
それはきっと、美しい。