全ては自分ごと。
今日、うちに来ていた7歳と5歳の甥っ子が
「お兄ちゃんに足踏まれたぁぁぁ。」
と今にも泣きそうになっていた。
「ごめんなさいした?」
ともう一人の甥っ子に謝るようにいい、
きちんと謝ったのに、その後ヘラヘラと
「てかさぁ〜」
と言い出した態度が気に入らなかった。
「ちゃんと謝らんと、謝ったことにならんよ。
ちゃんと許して欲しかったら、相手の目を見て、真面目に謝んな。」
『もういうたし〜』
「あんたも、もう怒ってやんと、許してあげなよ?
許すことはかっこいいことやで?」
『まだ痛いし。許してないし。』
「もいっかいちゃんと謝りなさい。」
そんなことを言う私のせいでまわりの空気もだんだん重くなってきた。
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周りには、私の兄弟や家族がたくさんいて、雑談をしていたけど、こちらの不穏な空気を感じてか、
「子供の頃の喧嘩って特に何も言われやんかったでなぁ。」
「そこまで言わんでもいいんちゃうん」
とかいろんなことを言っていたけど、気にせず子供達に
きちんと謝ること、そして許すことの大事さを教えていた。
そして気がついた。
(そうか、私が素直に謝れずに苦労してきたことや、
困ったことがあったから、ここまで気になるんや。)
そして、許すことの大切さを伝えたかったのは、
私自身まだ許せていない人がいるから。
昔、お金を貸して、帰ってこなかった。
それが許せなかった。
自分からは督促も何もせず、
相手のせいにして逃げていた。
本当に辛いのは、この自分を許せていないこと。
許すことは愛情だから。
…自分を愛せないのは辛い。
だからこそ、言いたかった。
だからこそ、伝えたかった。
だから…。
…そうか、全部自分に言ってたんだ私。
ぜーんぶ自分のことだったんだ。
腑に落ちた。
人に言うことは、全部自分に言いたいことなのかもしれない。
人にイラつくことは、
全部自分の中の嫌な部分を見てるってことなのかもしれない。
それが…そうか。
全部自分なんや。
子供達には、今日の説教はうるさいだけかもしれん。
だけど、将来きっと人と関わっていく中で、
大事なことだって気づいてくれるといい。
今日の私のように。
許せていなかった人に返事返してみようかな。
せっかく誕生日おめでとうって連絡くれていたのに。
…関わらないようにしていたのに。
自分に余裕がないから離れたかっただけかもしれない。
そうだよ、合わなければ向こうから離れていく。
それだけのこと。
大事なことは、自分の中にモヤモヤの原因を見つけること。
そうすることで、きっとまた成長できるから。