大っ嫌いな自分(短大編)

高校卒業時に、2つの進路で悩んでいた。

お菓子づくりが好きで、辻調理師専門学校に通うか、
オフィスでかっこ良く働きたくて、秘書になるか。

たまたま、推薦枠であった秘書課の短大に何もせずに入学できたことで、そちらの道に進むことにした。

というのは建前で。

いやでいやでたまらなかった実家から出られることへの開放感で溢れていた。

何かと口うるさい母親。
家に居場所なんて感じられなかった。

きっと愛情はあったのだろう。だけど、それを感じることはできなかった。
感謝なんてできなかった。人数が多いのもいやだった。
早く家から出たかった。

寮に入ることになった。女子寮で、寮母さん家族が一緒に住んでいて、おじいちゃんとかも良く会う、大阪にしては田舎の方の暮らしだった。
家から出たかったはずなのに、寮から離れていく、父と母の車を見てさみしくなって泣いた。1日目にしてすでにホームシックw

その後、生活に慣れてきた頃、めちゃくちゃ遊びまくった。

とは言っても、部活もせず、ラーメン屋でのバイトも少ししかしなかった。

私のいう遊びは、ぐうたらぐうたらひたすらすることだった。

1ヶ月だけ、カナダに留学も行かせてもらった。
向こうには、広島からの学生も同じタイミングで行っていて、寮はすべて日本語だった。
同じ学校から行っていた子はみんな私より英語ができる子だった。

ホームシックになった。
行ってすぐ、レベルの違いについていけなくなり、泣きながら電話したのを覚えている。自分から行きたいって言ったはずなのになぁ。

思えば、すごく恵まれている環境だったんだなぁと今にして思う。
当時はそんなことを思う余裕なんてなかったなぁ。

その後、学祭実行員をすることになった。
実行委員も模擬店を出店することになり、おでんの研究が始まった。
友達の家で、出汁の配合とかを確認するぞーって言いながら、ただ飲みたいだけだった。

冷蔵庫の中にあるものを、すべて鍛高譚(しそ焼酎)に混ぜて飲むとか、ふざけた飲み方をしたりして、遊んでいた。

雑魚寝したりしていると、男の先輩に胸を揉まれたりした。

なんか、うわぁ。。。どうしたらいいのかわからなかった。

そんなカオスな飲み会で、次第に好きになった人がいた。
思わず告白をしていた。
後日。その人は、友達の彼氏だと判明した。

諦めなきゃなぁ。と思っていたら、その人から、
「俺も好きや。」
と二股をかけられた。
「あっちは別れる寸前やから。もう終わってるから。」
と都合のいい言葉に流されて、自分を好きになってくれたって言う承認欲求を満たすためだけに、付き合ってしまった。

女子寮にも入れてしまった。
大家さんからとてつもなく怒られた。
親にもバレて、勘当させられかけた。

当たり前だ。
やっちゃいけないことをやってしまったんだから。
自分は何やってるんだろうか。
この人の弱さにつけこんでるだけじゃないか。
わかってる。寂しかっただけ。
埋めたかっただけ。
この人も、寂しそうだったから。
甘えてしまった。

わかっていたのに。

わかって、、、いたのに。

こんなことをしてしまう自分も嫌い。
当時太って、身なりも気にせず、散髪にもあまり行かず、化粧もせず。

よく好きになってくれたなぁって思う。
自分の写真を見て恐ろしく思う。
うわぁぁぁぁ。。老けてるwww

当時、本当にその人しか見えてなかった。
甘やかすことしか考えてなかった。
結局。友達ともそれ以降連絡は取らず、何も残らず。
秘書にもならず。
何がしたかったのやら。
私って一体。何?
親のすねかじりもいいとこ。
自分のいいところなんてない。

だけど、いい意味でも悪い意味でも自由だったから、自分のことをそこまで見つけ直すことはなかった。自分のことを嫌いなりに、のうのうと暮らすことはできた。

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