最初に伝えたいこと

一生を終えて後に残るものは

    その人が集めたものではなく

       　　その人が与えたものである

　　　　　　　　　～ジェラールシャンドリ

尊敬する小説家であり、私の人生に大きな影響を与えた三人の人の一人である、小説家三浦綾子氏のお好きな言葉で、小説「続氷点」でも引用された、私の座右の銘である。

私はこの言葉とであった20歳の時からずっと「誰かに何かを与えられる人になりたい。」と思い続けてきた。だけど、そんな気持ちが届かない相手も少なからずおり、その度に落ち込んでいた。

そんな時にある方からこんな話を聞いて気付いた。

「…してあげるのではなく、

　　　　感謝の気持ちを持って…させていただく」

それまで独りよがりに「してあげよう」、「助けてあげよう」と考えていた自分の卑しい気持ちが洗われるようであった。

それからは、「させていただく」とそのような機会をいただいたことに感謝をして物事に取り組むようになった。

そう考えるだけで、人や物の見え方も変わってくる。

引いては、人生そのものも変わったように思える。