マニラ旅行#03 「過去」と「未来」
Day2 タイムトラベラー
2日目はチャーターツアーを予約していたので、世界遺産を含むイントラムロスと市内観光へ。
この日も元気なガイドさんと、穏やかで優しい運転手さんと出発。事前にリクエストしていた目的地を確認していただき、ホテルから周りやすいルートを設定してくれた。
マラテ教会
リサール公園
フィリピンの英雄ホセリサールが眠る広場。途中で激しいスコールがきて、すぐに車へと戻る。チャーターツアーで助かった。
ビノンド教会
世界最古といわれている中華街にあるビノンド教会は、ピンク色が可愛い。
サンチャゴ要塞
フィリピンの歴史を知るには必ず訪れておきたい場所。
マニラ大聖堂
ガイドさんが地元のテレビ局にインタビューされる。実際にテレビで流れた映像も帰国日に見せてもらえた。インタビュー内容は「マニラの電線について」。
【世界遺産】サンアグスティン教会
大変お待たせいたしました。(待ってない)世界遺産検定1級の私です。世界遺産検定の経緯はこちら。
サンアグスティン教会は、1993年に登録された世界遺産「フィリピンのバロック様式教会群」の1つで、マニラでは唯一の世界遺産。石造りの教会としてはフィリピンで最古。左右対称だった鐘楼は、過去の大地震で左側の鐘楼に亀裂が入り撤去されたそう。中には立派なシャンデリアと美しい天井。スペイン統治時代の文化が色濃く残る象徴のような場所だと感じた。マニラの人にとってここで結婚式を挙げることが憧れらしい。ちょうどこの日も結婚式の準備中だった。
カサ・マニラ
スペイン統治時代の歴史的建造物が多く残るイントラムロス。スペインに住んでいた経験を持つ私は、とても懐かしい気持ちになった。特にカサ・マニラのパティオ(建物内にある小庭)は、スペインの家の象徴なようなもの。
海外旅行に行くと、何かと日本と比べたがる。それは私だけなのか?きっと世界中の人が同じように、些細なことでも自分の暮らしている国や地域と比較しているはずだ。でも、今回は少し違った。
スペインで3年暮らした経験が自身のアイデンティティになっていると書いたことがあるが、マニラで感じた懐かしさはとても興味深かった。故郷を思い出すような、自分の中にずっとあるもののような、そんな感情だったから。私は生粋の日本人で、普段の生活でスペインを思い出すことなんてほとんどないのに、スペインらしい街並みや文化に触れると、ありがちな言葉だけど、昨日のことのように思い出すのはなんとも不思議だった。
4時間のツアー時間で行きたかった場所を全て行けて、チャーターツアーに申し込んで本当によかった。現地の方と一緒にまわれる安心感は、やはり何ものにも変えられない。そして、突然のスコールでも怖くない。お2人との出会いもまた、今回の旅をより思い出深いものにしてくれた。
BGC(ボニファシオグローバルシティ)
午後はGrabでBGCエリアへ。
ボニファシオグローバルシティは、フィリピンの大手財閥が現在も開発を進め、高層ビルが何棟も立ち、お洒落なショップやレストランが整然と並んでいるエリアだ。まさに現在進行形の「近未来都市」。
「私はいまどこにいるんだっけ?」と混乱してしまうくらい、事前に持っていたフィリピンのイメージを完全に覆した。衝撃だった。
午前の半日観光で、至る所でみかけたグルングルンダルンダルンの電線など、どこにもない。整備された道、アートなオブジェ、再出店したらしい三越も、キラキラと輝きを放っていた。
夕飯はマニラに来たら必ず食べたかったスペイン料理を食べた。
この日は、マニラの「過去」と「未来」を見ることできた。そして、自分自身の「過去」が、遠く離れたこの地で思い出されて、新しい「未来」の思い出と繋がるなんて。
ちょっとしたタイムトラベラー気分の1日。
つづく。