明ける夜と地獄を越えていくために
星野源のことは全然よく知らなかったのですが、
以前、恋人から突然
YELLOW DANCER というアルバムを渡されて
なんだ!?!??星野源のアルバム…!??と
びっくりしつつもパソコンに音源をインポートし、
たまに聴いていました。
今日 家のオーディオコンポの配置を変えたので
CD聴こうと思って
流したら あら不思議
めちゃめちゃ気持ちとマッチするというか
スッと落とし込めて
いいなあと 感じました。
SUN とか 恋 とかはよく聞く機会があったのですが
お洒落だなあとか 聞きやすいポップだ…とか
好印象だけど深くは知らない感じでした。
〇∥
地獄でなぜ悪い を初めて聴いた時、
あーこれが 「今」 響く曲なんだ
となんとなく感じました。
地獄みたいですもんね。
2017年。
この曲自体のリリースは2013年だそうですが、
やっぱり地獄ですね。
地獄みたいな時代にいい響き方する曲なんだろうな。
how to live みたいな(?)
地獄を進めば、悲しい記憶に勝てるらしい。
生きる術が謳われてる。
諦めてるような希望があるような
不思議な曲だなあと思って面白かった。
今日は YELLOW DANCER の13曲目、
夜 という曲が
すごくいいなあとヒタヒタ浸っていた。
夜も朝も不安ですからね。怖いですからね。
静かで優しくてありがたいわあ
と思って聴いていました。
ビートルズの ゴールデンスランバー も
好きな曲なんですが、
ララバイは最高、ということです。
近いものを感じました。
聴いててありがたいわあってなる。
ところで、
夜が朝になる、
今日が明日になる現象って
とっても怖くありませんか?
いや、明日が来ることって
まさに希望の象徴みたいな事だと思うけど
今日が明日になることって
わたしにはどうしようもできないし、
今日を終わらせる方法は眠るしかないし、
眠らないと、今日の気持ちのまま気づけば明日になっていて、
明日になってますけど?みたいな顔した人達が
足早に歩き始めるじゃないですか。
置いてけぼりみたいじゃないか。
でも眠ることって、今日が明日に変わる時を
見ないフリすることっていうか、
認知できないから、
明日だったはずの日が、今日になってることを
思い込むことしかできない、
盲目的に信じるしかない。
切ない。
夜が朝になっていってしまうことを
受け止めるのって
本当はすごく大変なことなんじゃないかと
わたしは思っています。
大学の先輩でも、眠ることに怖さを感じると
言っていた人がいて、
その人もきっと生きづらいんだろうと思う。
考え過ぎてるのだろうけど
体が認知していないことを勝手に信じることは
結構怖いんだと いつも思う。
星野源からだいぶ逸れたけど
地獄みたいな時間を生きるときに
朝が来るのを優しく受け止める人が
いるの素敵だねって。
明ける夜と地獄を越えていく、
つまり 生きていく
その術を星野源が歌ってくれている…
スピーカーの向こうから今日も。
子守唄ってそういうものなのかしら?
違うか。
YELLOW DANCER