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~夜に歌う歌
就職一年目と在宅と夜に歌う歌 で書きそびれた、「夜に歌う歌」について。
時折、夜に歌を歌っています。
夜、ベットの上に横たわって、iPhoneのボイスメモを開き、適当に口ずさむ。
何も考えていない頭で録音を始めて、思いついたメロディーを歌ってみる。
それは既存の歌であったり、即興のオリジナルソングだったりする。
そして録音した歌を再生し、なるほど〜???となりながら、
その場で(寝ながら)適当にブラッシュアップしてまた録音。
そんなことを寝る前にやっている(たまにね)。
たまにながらも細々続いているので、いくつかいい歌ができた。
音楽に詳しいわけではないので、あくまで個人的なお気に入りということだが、
かなりいい。
ちなみにこういった謎の作曲活動は決まって「寝ぼけている」時に行われる。
わたしはこの「寝ぼけている」時間をとても不思議に、愛おしく捉えている。
特にわたしの場合は、毎日寝る前に飲む病院の薬の効果で寝ぼけがかなりはっきりやってくる。
フワッとした体感の寝ぼけタイムは意外と寝ぼけたまま何かしようとするので、こういった歌を歌う、作る、などをしてしまう。
とはいえ寝ぼけ=眠いから、体はあまり動かしたくない。
だから寝て歌う。
そんな夜に歌う歌の中でもひときわ気に入っている歌がある。
「海のうた」というタイトルでボイスメモに入っている歌で、
2017年の10月15日に作った歌だ。
もちろんベットの上で横たわりながら。
記録によると、この日はこの1回の録音しかないので、多分一発録りであると思われる。2年以上前の寝ぼけた夜のことなので全然覚えていない。
2’25’’の録音で、なかなか長い。
めちゃくちゃにフレーズをつなぎ合わせている感じがするが、
それがまた自分の彫刻作品の作り方と類似していて、
後日聞いてグッときた。
そしてグッときたな〜のまま2年以上過ぎ、
最近になってまたこの歌の存在が気になってきたのである。
最近は「カーテン」という歌を作ったんだけど、
こっちは1分くらいの歌で、前に友達と生まれる前の景色の話をしていた時のことを
なんとなく思い出しながら即興で歌って作った。
これもやっぱ自分の制作や思想、哲学的なところと繋がってくるものがあり、
めちゃくちゃ興味深い。
そしてだんだん、この夜に歌う歌たちをもとに、彫刻や絵画や映像や空間を作って展示を企画したい、と思うようになってきた。
寝ぼけながら即興で生まれた歌を分析して他のメディアやマテリアルに変換して、あの歌はなんだったのか、とかいう展示をやるの、
面白くないですか…?
構想段階なのにペラペラ喋ってしまうのもどうかと思うけど、
場所やら何やら何も決まっていないので、あと2年くらいの間に具体的に動いていきたいな〜(ゆるい)
とりあえず今まで人に聞かせることすらできなかった歌を聞いてください。と思ったのですが、ボイスメモのデータ埋め込めないんですね〜
Googleドライブ共有するので聞きたい人は聞いてね。
最近になって何度か歌い直したのですが、長いために歌詞飛んだりつっかえたりうまく歌い直せない 笑 ので、ほんとに作ったその日の音源です。
寝ぼけているし即興なので、あまりきれいに歌えていないし、伴奏みたいなものもつけられなかったので、恥ずかしくて人に聞かせられなかったけど、
なにかいい方法が見つかったり、開けていけばいいなという欲が出てきたので載せてみます。
よかったらアイデアをくださいね……
この歌を作った時のことをもう全然覚えていないので
好き勝手に考察をすると、
2017年に個展を開いて、その時の広報のメインビジュアルに
夜の海をモチーフに描いたドローイングを使用しました。
墨かなんかで描いた絵で、黒い海を前に、砂浜にふたりの人が立っているような構図の。
海のうたの中にも「夜の海、何が見える」「黒い海の向こうでどんな顔してるの?あなたは」などといった言葉が出てきて、
2015年頃からドローイングや彫刻作品で海がモチーフとして頻出している感じもある。
常に頭の中に、黒く、トロッとした夜の海のイメージが強くあったように思う。
夜の海は少し怖くて、静かで、ザブザブしているはずの水がとろみがついたように重く感じられる。
歌の中では最初、「海(辺の町)に住みたい」という想像から始まって、
海での暮らしをイメージする。
だんだんイメージの中に入り込んでいって、
「夜の海、何が見える?わたしは何が見えているの?」
「広い(青いとも聞こえるし、でも広いにしたい)黒い海の向こうでどんな顔してるの?あなたは」
と不穏になってくる。
というか「あなた」がいつの間にか海の向こうにいる…!?
そして
「あなたは二階の部屋。海の向こうじゃなくてよかった。」
と終わる。
この録音を聞き返した時、え?どういうこと?????ってなった。
夢オチみたいな、急に世界線変えてくる構成に自分で驚いてしまった。
しかも「二階の部屋」。
歌の序盤の想像上の海辺の家は「二階建ての家」と述べられている。
いつの間に海辺の家に引っ越したのか…?
謎すぎる…。
そういうめちゃくちゃな構成というか、断片的な世界を無理やりつなげるようなやり口を
彫刻作品でも行っているので、
ゾッとするというか、無意識でも自分はそういう表現をするんだな、と感心してしまったのである。
このように寝る前に適当にボイスメモでレコーディングを始め、
即興で歌を歌ってみることを度々やっています。
海のうたはオリジナルの歌だけど、
既存の歌で童謡とか寝ぼけていても歌えるような歌を
即興でアレンジしてみるとかも最近やりました。
大きなノッポの古時計(曲名わからないし…)を3パターンくらい録って
ガレージバンドで重ねてハモらせてみたりとか…
ただ寝ぼけていて、操作がめちゃくちゃなので、
ノイズがものすごかったりします。
しょうがないですね。眠いし。
大事なのは、そんなこんなしながら眠くなったらやめて寝ることです。
これで夜更かししては辛くなっちゃうから…
もしやるなら、ちょっと楽しんで、寝て、起きてから、なんだこれ!すごい、ってなるのを楽しんでください。
この謎の作曲活動意外にも、寝ぼけながら絵を描いたり、このnoteも基本的に夜に投稿するようにしていたりします。
小さい時はB5ノートに日記のような愚痴のようなのを毎晩のように書いていた。(日記にしては暗かった気がする)
まとまらない、アラの多い物ができることがほとんどだけど、
そういう中に本音とか無意識の自分が見えてきたりするので、
ただ発散するだけでなく、たまに掘り起こしてなるほど〜??となる時間も設けています。
そんな感じで「寝ぼけている」時間を愛しみながら、不安な夜や落ち着かない夜を越えていきたいね、と思っています。
録音機能のある機器をお持ちの方はもしよかったらやってみてね。
いい歌ができたらこっそり教えてください。
また、わたしの歌もいい感じにしていく方法があれば教えて欲しいな〜
と思っています。欲。
P.S. 死なない杯が復活したと聞いて…
前回の死なない杯で「教育実習に行ってみたレポ」という記事がいいな〜賞をいただきました。
酷い記事だと思うけど、そんな記事を選んでもらえて嬉しかった。
そしてなんということか、未だに細々noteを続けているので、
また応募してみよう、と思います。
たまたま書くつもりだった今回の「夜に歌う歌」が
死なない杯のテーマの「自分で自分の生活を作る」というテーマに
しっくりくる感じがしたので、ラッキーです。
そもそも「冷凍都市でも死なない」は、生きづらい中でなんとか辛くなりすぎずにやっていく我々の処世術を共有しているので、
生きづらさを感じている身としては賛同、共感する。
わたしもわたしのやっていきをささやかながら共有できたらいいな〜と思い、今回の記事を書き、死なない杯に応募します。
今回は具体例?ですが、やっていきマインドの方は就職一年目と在宅と夜に歌う歌に書いています。
波はなるべく緩やかに、なんとかやっていきたいね。
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